日本代表は今月12日、カタールワールドカップのアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。

 これまで何度もワールドカップ予選で戦ってきたライバル国が相手だが、今回の試合は日本代表にとって過去と比べ物にならないほど重要な意味を持つ。もし負けるようなことがあれば、カタールワールドカップ出場権獲得は難しくなるだろう。

 そんな大一番に向けて、FWオナイウ阿道は「FWというポジションだったら、短い時間でも結果を出さないといけないのはどういう状況でもあると思う。それがチームのためになる」と意気込みを語った。

 自身にとってA代表キャリア2戦目となった6月のキルギス代表戦で、オナイウはハットトリックを達成して一気に評価を上げた。しかし、追加招集だった9月シリーズは出番なし。今月7日に行われたサウジアラビア代表戦は途中出場したものの、得点に絡むことはできず、日本代表も0-1で敗れる結果となった。

「(最近は)全体的に相手のペナルティエリア内に入っていくシーンがそんなに多くないと思いますし、シュートで終われそうなシーンでも、シュートを打ち切れないところがあると思う。クオリティそのものは、みんな絶対いいものを持っていると思うので、そのクオリティを発揮できるかと、そこ(ペナルティエリア)に入っていった時にちゃんとチャンスをものにできるか、その回数を増やせるかが必要だと思う。

簡単なミスをしないとか、奪ったボールをしっかりいい攻撃につなげるようにとか、そういうところがもっとできると思うし、それは選手みんなもわかってると思いますけど、ちゃんと試合で出せないと意味がない。そこは自分たちに責任を持ってやりたいなと思います」

 日本代表はアジア最終予選が開幕してから3試合でわずか1得点と苦しんでいる。それが勝利を逃している要因でもあり、チームが抱える喫緊の課題だ。オナイウはストライカーとして巻き返しへの起爆剤となるべく、「簡単なところから確実にプレーして、味方も使いながら、自分がペナルティエリア内で仕事ができるようにやっていければ」と闘志を燃やしている。

 また、オーストラリア代表には「対戦をすごく楽しみにしている」選手もいる。オナイウはフランス2部のトゥールーズでチームメイトのMFデニス・ジャンローに対する警戒と期待を語っていた。

「ボール受けにいって、シンプルに(味方に)渡して、動いて、運動量があって、守備の時も球際にすごく激しくいける選手。僕の3つくらい下で、まだ若いですけど、すごくいい選手だと思います。こういう大会でチームメイトと一緒に(プレー)できるのもうれしいので、(ピッチに立って)対戦できるように、自分もデニスも、いい準備をしていきたいなと。対戦はすごく楽しみにしています」

 ジャンローは1999年生まれの21歳で、実際はオナイウの4歳下になる。この夏の東京五輪にU-24オーストラリア代表の一員として出場した有望株で、オナイウとはトゥールーズ入団同期の選手でもある。アグレッシブなプレースタイルが持ち味のセントラルMFで、オーストラリア国内でも将来を期待される逸材の1人だ。

 グラハム・アーノルド監督率いるオーストラリア代表の中盤では、MFジャクソン・アーバインやMFアイディン・フルスティッチ、MFトム・ロジッチ、MFアーロンムーイといった経験豊富な選手たちが主力を担っている。重要な一戦でジャンローの抜てきがあるか、そしてオナイウとの同僚対決が実現するかにも注目だ。

(取材・文:舩木渉)