GK</h2>

 日本代表は12日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。7日に行われたサウジアラビア代表戦に敗れ、すでに2敗目喫した日本代表はこの試合の勝利が必須。ホームで負けられない一戦に森保一監督はどのようなメンバーで臨むのか。オーストラリア戦の予想スタメンとフォーメーションを紹介する(※情報は10月11日時点)。

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権田修一(清水エスパルス)
生年月日:1989年3月3日
日本代表通算成績:25試合12失点

 日本代表に長く名を連ねている川島永嗣、東京五輪でその実力を証明してみせた谷晃生と実力者が揃う中で、現在正GKに君臨するのが権田修一だ。この正守護神は、2013年のFIFAワールドカップブラジルに向けたアジア最終予選以来、8年ぶりのアジア最終予選に挑んでいる。

 先月行われたオマーン戦と中国戦に先発出場した権田は、オマーン戦で終了間際に失点したものの、中国戦は安定したパフォーマンスで相手をシャットアウト。危ない場面も全くなく、アジア最終予選初勝利に貢献した。

 しかし、7日に行われたアウェイでのサウジアラビア戦では、試合序盤から好セーブを見せるも後半に失点。早くも2敗目を喫した。失点こそしているものの、権田のパフォーマンスは決して悪くない。12日に行われるオーストラリア戦は、これまで以上の好パフォーマンスで日本代表を勝利に導けるだろうか。

DF</h2>

酒井宏樹(浦和レッズ)
生年月日:1990年4月12日
日本代表通算成績:67試合1得点

 東京五輪後に浦和レッズに合流し、ほとんどオフがない状態で臨んだ9月のオマーン戦では疲労の色を隠せなかった。オーバーワークが考慮され、中国戦を前にチームを離脱した。休養後、所属クラブに合流すると驚異の鉄人ぶりで全試合スタメン出場。先月25日に行われたFC東京戦では、移籍後初ゴールを決めている。

 攻撃面では果敢なオーバーラップからの高速クロスでチャンスメイク。守備面でもリーグ1やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でスター選手を抑えてきた対人の強さで、右サイドを封鎖する。攻守両面で奮闘し右サイドを支配する酒井の実力と経験は、日本代表に必要不可欠。

 サウジアラビア戦ではなかなか攻撃に参加出来ず、チャンスメイクできたのは大迫へのクロス1本のみ。いつものように攻守で存在感を発揮できなかった。オーストラリア代表戦もタフな戦いが予想されるが、サウジアラビア戦以上のパフォーマンスで攻守に貢献する活躍を見せてほしい。

吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:110試合11得点

 日本代表のキャプテンであり守備の要の吉田麻也は、先月行われたオマーン戦と中国戦にフル出場。セリエAでも開幕から全試合フル出場している吉田は、インテルとユベントスから得点を挙げる活躍で攻守に貢献している。

 対人と空中戦の両面で強さを見せる吉田は、前線へのロングフィードも高精度。試合終盤やセットプレー時にはターゲットマンとなり、得点を決める。オマーン代表戦では試合終盤に失点こそしたものの、中国代表戦では安定した守備で相手の攻撃を完封した。
 
 中国戦同様、終始安定したプレーを見せたが失点に関与。前半から体を張り、相手の攻撃を抑えていたが、ワンチャンスをものにされてしまった。12日に行われるホームでの負けられない一戦は、キャプテンとしてチームを鼓舞し、勝利に導くことができるだろうか。

冨安健洋(アーセナル/イングランド)
生年月日:1998年11月5日
日本代表通算成績:25試合1得点

 2019年に移籍したボローニャでイタリア中にその名を轟かせた冨安健洋には今夏、多くのオファーが殺到した。その中からイングランドの名門、アーセナル移籍を決断。加入後すぐにスタメン出場を果たすと、開幕から3連敗していたチームの守備を安定させ、その後の3連勝に貢献した。

 CBとSBでプレーできる冨安は、粘り強い守備が持ち味で、両足ともに正確なロングフィードを蹴ることができる。さらに、果敢なオーバーラップからのチャンスメイクやピッチ中央でビルドアップに加われる現代型のDFだ。敗北したオマーン代表戦は移籍の関係により欠場したが、中国代表戦では安定した守備で無失点に貢献した。

 サウジアラビア代表に敗戦こそしたが、冨安は対人戦、カバーリング、ビルドアップのすべてが完璧。唯一高評価できる選手だった。勝利が必要となるオーストラリア代表戦でも、完璧なパフォーマンスで相手の攻撃を抑え込む活躍を期待したい。

長友佑都(FC東京)
生年月日:1986年9月12日
日本代表通算成績:128試合4得点

 昨季、酒井宏樹も所属したマルセイユでリーグ戦25試合に出場した長友佑都は、シーズン終了後に退団。退団後は無所属となっていたが、先月、11年ぶりのJリーグ復帰を決断し、古巣であるFC東京へ加わった。復帰後はリーグ戦4試合連続でフル出場。35歳になってなお、最前線で戦い続けている。

 インテルやマルセイユなど名だたる欧州クラブに在籍し、長きに渡り日本代表でも活躍する長友の経験値は、若手選手たちに多くのものをもたらす。ベテランとなり、全盛期程の勢いは無くなったが左SBは今も不動のまま。オマーン戦では失点に絡む形となったが、中国戦では無失点での勝利に貢献した。

 全盛期ような果敢やオーバーラップは見る影もなく、攻撃に厚みを加えることができなかった。守備でも失点には関与していないものの、相手に自陣深くまで攻め込まれた。だが、森保一監督からの信頼は揺るぎない。オーストラリア戦でも左サイドバッグはこの男がスタメン出場するだろう。

MF</h2>

遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
生年月日:1993年2月9日
日本代表通算成績:31試合2得点

 昨季、ブンデスリーガ初挑戦ながらデュエル勝利数1位となった遠藤航はドイツ中に ”デュエルモンスター” としてその名を轟かせた。そして今季、シュトゥットガルトでキャプテンを任された遠藤は、開幕戦から全試合にフル出場。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督からの信頼も厚いこのMFは、日本代表でも欠かせない存在となっている。

 遠藤の特徴は何と言っても対人の強さだ。選手が密集する中盤で相手に囲まれようとこの男が負けることはほとんどない。相手のチャンスの芽を摘み、瞬時に攻撃に転じられるこの男は攻守で日本代表に貢献。中盤の要となっている。

 タフな試合となったサウジアラビア代表戦では試合序盤から存在感を示したが、時間が経つに連れて徐々に存在感が薄れていった。代えの効かない存在なだけに、オーストラリア代表戦では攻守で日本代表を牽引する活躍を見せてほしい。

田中碧(デュッセル・ドルフ/ドイツ)
生年月日:1998年9月10日
日本代表通算成績:2試合0得点

 今夏、2.ブンデスリーガ(2部相当)に所属するフォルトゥナデュッセルドルフに買い取りオプション付きレンタルで移籍した田中碧は、東京五輪(東京オリンピック)でオーバーエイジ(OA)で参加した遠藤航とコンビを組みベスト4進出に貢献。攻守にわたりU-24日本代表を牽引する活躍を見せた。

 A代表には遠藤航、柴崎岳、守田英正といった実力者が揃うが、田中の実力は決して劣っていない。冷静な状況判断と戦術眼で試合の流れをコントロールし、抜群のパスセンスで守備から攻撃のスイッチを入れることできるこの男は、A代表でも十分に通用する。

 サウジアラビア代表戦に敗れた日本代表は、中盤で安定性を欠き、自分たちのパスミスから失点した。森保一監督の柴崎に対する信頼は厚いが、変化と安定が必要な現状では、田中にチャンスが来ると予想。アジア最終予選は初出場となるが、遠藤とは東京五輪でコンビを組んでいるため、連係面での不安はない。
 
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
生年月日:1996年8月5日
日本代表通算成績:16試合4得点

 昨季フランクフルトでリーグ戦32試合に出場し、リーグ3位となる12アシストを記録。惜しくもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権は逃したが、5位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。しかし、今季は開幕から6試合に出場するも未だ結果を出せず、3日に行われたバイエルン・ミュンヘン戦ではベンチに入ったが出場なしに終わった。

 アジア2次予選以降、中盤からのスルーパスやペナルティーエリア深くに切り込んでのクロスなど、攻撃を牽引する活躍で日本代表に定着。しかし、オマーン代表戦と中国代表戦では何も出来ず、その実力は影を潜めた。

 サウジアラビア代表戦では、ピッチ中央からのスルーパスで大迫勇也の決定機を演出したが、決定機に絡んだのはそのプレーのみ。昨季の様なチームを牽引する活躍は未だ見せられていない。最終予選に入ってから3試合で1得点と、日本代表はなかなか得点が決められていないだけに、オーストラリア代表戦では鎌田の躍動が必要となるだろう。

WG&FW</h2>

伊東純也(ヘンク/ベルギー)
生年月日:1993年3月9日
日本代表通算成績:26試合5得点

 昨季、海外日本人で最も活躍したのは間違いなく伊東純也だろう。リーグ戦32試合で10得点12アシストを記録。ヘンクで攻撃を牽引する伊東は、抜群のスピードを活かしたドリブルからのゴールやアシストだけでなく、今季は攻撃の起点となり周りを活かすプレーも見せている。今季もリーグ開幕から全試合にスタメン出場し、1得点4アシストの活躍でヘンクを牽引している。
 
 伊東が主戦場とする右サイドには、同じく海外で活躍する久保建英や堂安律が名を連ねる。現状ではこのMFがスタメン争いをリードしていることは間違いないが、安心はできないだろう。オマーン戦では決定機を逃し、勝利に導くことは出来なかったが、中国戦では大迫勇也の先制弾をアシスト。76分に交代となったが、ほぼ全てのチャンスに絡む活躍で勝利に貢献した。

 中国代表戦で受けたイエローカードにより、サウジアラビア代表戦は累積警告で欠場。アウェイでの重要な一戦に出場できなかった。7日に行われた一戦を欠場した分、オーストラリア代表戦では、日本代表を勝利に導く躍動を見せてほしい。

南野拓実(リバプール/イングランド)
生年月日:1995年1月16日
日本代表通算成績:32試合16得点

 リバプールに所属する南野拓実は、今季開幕前のプレシーズンで3試合連続ゴールを決めて猛アピール。ガラバオカップ(リーグカップ)3回戦でもノリッジ相手に圧巻の2ゴールを決めたが、リーグ戦は未だ出場できていない。試合勘に不安はあるが、代表戦で得点を量産する南野の復帰は日本代表にとって好材料だ。

 卓越したテクニックでゴール前の密集した局面でも巧みに相手をかわせる南野は、 FIFAワールドカップカタール2022・アジア予選で7試合連続ゴールを記録。本田圭佑に並びトップタイとなった。先月から始まったアジア最終予選でもゴールを期待されたが、オマーン戦はベンチに入ったものの出場機会はなし。怪我により中国戦を前にチームを離脱している。

 復帰戦となったサウジアラビア戦では、ほとんどボールに絡めず後半に途中交代。アジア予選で7試合連続ゴールを決めた活躍は影を潜めた。不安定な戦いが続く日本代表の復活には南野活躍が必須。オーストラリア代表戦では、チームを勢いづけるゴールを決めてほしい。

大迫勇也(ヴィッセル神戸)
生年月日:1990年5月18日
日本代表通算成績:52試合24得点

 8年間ブンデスリーガで世界各国の強靭なDF相手にプレーしてきた大迫勇也は今夏、ヴィッセル神戸に移籍。7年ぶりのJリーグ復帰を果たし、2日に行われたヴィッセル神戸戦で復帰後初ゴールを決めた。大柄な相手にも屈せず安定したポストプレーと巧みなシュートで攻撃を牽引する大迫は、日本代表のエースとして君臨する。

 ポストプレーやシュートだけでなく、チャンスメイクもできる大迫はJリーグ復帰後6試合で3アシストを記録。日本代表の最前線で体を張るこのFWは、その高い柔軟性を活かし、日本代表に幅広い攻撃パターンをもたらしている。敗戦したオマーン代表戦は不甲斐ない結果に終わったが、中国代表戦では前半に先制ゴール。自らの得点で日本代表を勝利に導いた。

 サウジアラビア代表戦でも、大迫には中国代表戦に続く得点が期待されたが、再三の決定機を決められずFWとしての役割を果たせなかった。厳しい戦いが続く中ではエースの活躍が必要不可欠。オーストラリア代表戦では、サウジアラビア代表戦での鬱憤を晴らす活躍を期待したい。

予想フォーメーション</h2>

▽GK
権田修一

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安 健洋
長友佑都

▽MF
遠藤航
田中碧
伊東純也
南野拓実
鎌田大地

▽FW
大迫勇也