70位:Jリーグを3度制したタイトル請負人

 100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高い日本人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングの最新版を紹介する。※市場価値、成績は9月28日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

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MF:阿部浩之(元日本代表/名古屋グランパス)
生年月日:1989年7月5日(32歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2020リーグ戦成績:27試合4得点2アシスト

 ガンバ大阪でプロデビューした阿部浩之は、レギュラーとして2014年の国内三冠に大きく貢献。Jリーグ優秀選手賞を受賞するなど飛躍のシーズンとなった。2017年には川崎フロンターレへ完全移籍。移籍初年度からリーグ戦でキャリアハイとなる10ゴールを決め、クラブに初のJリーグ王者のタイトルをもたらした。

 川崎フロンターレで2017年、2018年とJリーグ連覇を経験するも、絶対的な出場機会を求めて2020年に名古屋グランパスへ完全移籍。ベガルタ仙台との開幕戦でいきなりゴールを決め、サポーターの心を掴んだ。移籍初年度は攻撃の中心選手としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に大きく貢献したが、2年目の2021シーズンは度重なる負傷により調子を上げることができていない。

 川崎フロンターレで様々なタイトルを獲得したことで阿部の市場価値は急上昇。2019年には加入した2017年当時から2倍以上の200万ユーロ(約2.4億円)に到達した。しかし、その後は新型コロナウイルスの影響や32歳という年齢もあって下降気味であり、現在は全盛期の50%となる100万ユーロ(1.2億円)に落ち着いている。

69位:マリノスで完全復活

MF:扇原貴宏(元日本代表/横浜F・マリノス)
生年月日:1991年10月5日(30歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2020リーグ戦成績:31試合0得点3アシスト

 セレッソ大阪の下部組織出身の扇原貴宏は、レヴィ・クルピが率いていた2009年末にトップチームへと昇格を果たす。中盤とCBで併用される形で主力に定着し、2012年にはロンドン・オリンピックに臨む日本代表メンバーに選出された。本大会では主力として5試合に先発出場し、初戦のスペイン戦では大津祐樹の決勝ゴールをアシストした。

 2016シーズンからはセレッソ大阪で出場機会を失い、2016年夏に名古屋グランパスへ移籍。しかし、加入後すぐに骨折をし、半年間でわずか3試合の出場に留まった。翌2017年冬に横浜F・マリノスに移籍すると徐々に出場機会を増やす。2018年から2021年まで続いたアンジェ・ポステコグルー政権では絶対的な選手として中盤に君臨し、2019年のJリーグ制覇に大きく貢献していた。

 名古屋グランパスではケガの影響で活躍できなかったこともあり、横浜F・マリノス加入時には75万ユーロ(約0.9億円)まで市場価値が下落していた。しかし、その後は主力に定着したことで上昇を続け、Jリーグを制した2019年には自身最高額である140万ユーロ(約1.7億円)に到達した。現在は新型コロナウイルスの影響もあり、100万ユーロ(約1.2億円)となっている。

68位:スペインで”日本人初”の記録を達成したMF

MF:柴崎岳(日本代表/レガネス)
生年月日:1992年5月28日(29歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2020/21リーグ戦成績:34試合2得点3アシスト

 青森山田高等学校では1年生から背番号10を背負い、2年生時に全国高校サッカー選手権大会では準優勝の成績を収めた。これらの活躍が認められ、2011年に鹿島アントラーズへ入団。高卒ルーキーながらすぐにトップチームで出場機会を得ることに成功し、2012年にはJリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞した。2016年に行われたクラブワールドカップではレアル・マドリードとの決勝戦で衝撃の2ゴールを決め、その名を世界へと轟かせた。

 2017年冬にスペイン2部のテネリフェへ移籍し、半年後に1部のヘタフェへとステップアップ。2017/18シーズンの第4節バルセロナ戦で強烈なダイレクトボレーを決め、スペインの2大クラブから得点を決めた初の日本人となった。しかし、翌シーズンに構想外となり、デポルティーボ・ラ・コルーニャを経て2020年からはスペイン2部のレガネスでプレーしている。

 17年夏にヘタフェへ加入し、バルセロナ戦でゴールを決めたこともあり、市場価値は300万ユーロ(約3.6億円)に到達。しかし、その後は構想外の憂き目にあったことや新型コロナウイルスの影響もあり下降を続けている。現在は最高時の3分の1である100万ユーロ(約1.2億円)まで下落している。

67位:Jリーグに帰ってきた”半端ない”ストライカー

 鹿児島城西高校では1年生からレギュラーとプレーし、3年生時に出場した全国高校サッカー選手権大会では10ゴールを決め、大会史上最多得点記録を樹立した。複数クラブの争奪戦の末に鹿島アントラーズに入団すると、2013年にはJ1で19ゴールを決めた。

 14年冬からドイツへと活躍の場を移し、14年夏からはケルン、18年夏からはブレーメンでプレー。シーズン二桁ゴールを記録することはなかったが、コンスタントに試合に出場し続けた。ブンデスリーガ通算181試合は長谷部誠、奥寺康彦に次ぐ日本人歴代3位の記録である。2020/21シーズンにブレーメンが2部へと降格したことに伴い、ヴィッセル神戸へと移籍した。

 日本代表のエースストライカーである大迫は、1ゴールを決めたロシアワールドカップ直後に市場価値が600万ユーロ(約7.2億円)に上昇。2019年末までこの額をキープしていたが、その後は新型コロナウイルスや自身の不調が影響し大幅に下落。7年半ぶりに日本に復帰した現在は100万ユーロ(約1.2億円)の市場価値となっている。

66位:Jリーグを代表するCB

DF:森重真人(元日本代表/FC東京)
生年月日:1987年5月21日(34歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2020リーグ戦成績:28試合1得点1アシスト

 中学生の時にサンフレッチェ広島ジュニアユースに入団した森重真人だが、トップチームに昇格することはできず。広島皆実高校を経て2006年に大分トリニータに入団した。入団当時はボランチの選手だったが、当時のシャムスカ監督によりCBにコンバートされた。大分では2008年にはナビスコカップを制し、リーグ戦では最小失点の守備の要として堅守を築いた。

 大分がJ2へと降格したことに伴い2010年にFC東京へと移籍。2013年からは4シーズン連続でJリーグベストイレブンに選出されており、Jリーグ屈指のCBと評価を高めた。アルベルト・ザッケローニが日本代表監督を務めていた2013年にA代表デビュー。ハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチ体制でも主力選手としてプレーした。

日本代表で主力選手としてプレーしていた2017年に200万ユーロ(約2.4億円)に到達。その後はケガや新型コロナウイルスの影響で下降気味ではあるが、現在もFC東京の主力選手としてプレーしていることもあり、34歳という年齢の割には大幅な下落となっていない。