これまでに多くの日本人選手が海外に渡り、欧州の舞台でインパクトを残してきた。日本代表MF南野拓実はその1人で、現在はイングランド・プレミアリーグのリバプールに在籍。古巣であるザルツブルク時代に決めたゴールは、世界に衝撃を与えるものだった。

 2019年10月、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節で、ザルツブルクとリバプールは対戦した。アンフィールドで行われたこの一戦で、南野はザルツブルクの選手として先発出場している。

 ザルツブルクにとっては、前半だけで3失点を喫する絶望的な展開となった。しかし、ここから驚異の追い上げを見せる。すぐさま1点を返すと、南野が加勢する。56分、左サイドからのクロスが南野の方へ。南野は右足のダイレクトボレーを放つと、ボールはゴールへと収まった。ゴールが決まった瞬間、アンフィールドは沸き、後に仕えることになる敵将のユルゲン・クロップは苦笑いを浮かべた。

 このスーパーゴールで勢いづいたザルツブルクは、アーリング・ハーランドのゴールで3-3の同点に追いつく。69分にモハメド・サラーにゴールを許し、最終的には3-4で敗れたが、前年度の欧州王者を苦しめたザルツブルクの健闘は称賛の的となった。

 ザルツブルクはグループステージ突破を果たせなかったが、この大会で大きなインパクトを残した南野は、冬の移籍市場でリバプールに移籍。リバプール戦は、まさにサッカー人生の転換点ともいえる試合となった。

 南野がメンバーに名を連ねる日本代表は、カタールワールドカップアジア最終予選を控える。現体制下で最多ゴールを記録する南野に求められるのは、苦しむチームを救うゴールだ。