GK

 日本代表は11日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でベトナム代表と対戦する。すでに2敗を喫した日本代表はこの試合の勝利が必須。負けられない一戦に森保一監督はどのようなメンバーで臨むのか。ベトナム戦の予想スタメンとフォーメーションを紹介する(※情報は11月10日時点)。

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権田修一(清水エスパルス)
生年月日:1989年3月3日
日本代表通算成績:26試合13失点

 日本代表に長く名を連ねている川島永嗣、東京五輪でその実力を証明してみせた谷晃生と実力者が揃う中で、現在正GKに君臨するのが権田修一だ。この正守護神は、2013年のFIFAワールドカップブラジルに向けたアジア最終予選以来、8年ぶりのアジア最終予選に挑んでいる。

 9月から行われているアジア最終予選全試合に先発出場している権田は、オマーン代表戦で終了間際に失点したものの、中国代表戦では安定したパフォーマンスで相手をシャットアウト。危ない場面も全くなく、アジア最終予選初勝利に貢献した。

 しかし、先月行われたサウジアラビア代表戦に敗れ、早くも2敗目。勝利が必須のオーストラリア代表戦では失点こそしたものの、何度も好セーブを見せ、勝利に貢献している。現在グループBで4位とW杯出場圏外に沈む日本代表はもう負けられない。11日に行われるベトナム代表戦でも好セーブを見せ、日本代表を勝利に導けるだろうか。

DF

酒井宏樹(浦和レッズ)
生年月日:1990年4月12日
日本代表通算成績:68試合1得点

 東京五輪後に浦和レッズに合流し、ほとんどオフがない状態で臨んだ9月のオマーン代表戦では疲労の色を隠せなかった。オーバーワークが考慮され、中国代表戦を前にチームを離脱した。休養後、所属クラブに合流すると驚異の鉄人ぶりでスタメン出場。3日に行われた川崎フロンターレ戦では、今季2点目を決めている。

 攻撃面では果敢なオーバーラップからの高速クロスでチャンスメイク。守備面でもリーグ1やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でスター選手を抑えてきた対人の強さで、右サイドを封鎖する。攻守両面で奮闘し右サイドを支配する酒井の実力と経験は、日本代表に必要不可欠。

 先月行われたサウジアラビア代表戦ではなかなか攻撃に参加出来ず、存在感を発揮できなかったが、オーストラリア代表戦では粘り強い守備で右サイドを封鎖。勝利に大きく貢献した。3日に行われた川崎フロンターレ戦で負傷し、次節の鹿島アントラーズ戦を欠場したが、9日に行われたハノイでのトレーニングをこなしている。11日に行われるベトナム代表戦は変わらず酒井がスタメンとなるだろう。

吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:111試合11得点

 日本代表のキャプテンであり守備の要の吉田麻也は、ここまでアジア最終予選全試合にフル出場。セリエAでも開幕から全試合フル出場している吉田は、インテルとユベントスから得点を挙げる活躍で攻守に貢献している。

 対人と空中戦の両面で強さを見せる吉田は、前線へのロングフィードも高精度。試合終盤やセットプレー時にはターゲットマンとなり、得点を決める。ここまでアジア最終予選全試合に出場し、安定したパフォーマンスを見せていたが、サウジアラビア代表戦では失点に関与。ワンチャンスをものにされてしまった。

 しかし、守備の要として君臨する吉田は、オーストラリア代表戦では決勝点に繋がる見事なロングパスで、試合終盤に日本代表を勝利に導いた。アジア最終予選は9月、10月と2試合ずつ行っているが、いずれも初戦を落としている。11日行われるベトナム代表戦ではチームの気を引き締め、日本代表に勢いをつける勝利を勝ち取ってほしい。

冨安健洋(アーセナル/イングランド)
生年月日:1998年11月5日
日本代表通算成績:26試合1得点

 2019年に移籍したボローニャでイタリア中にその名を轟かせた冨安健洋には今夏、多くのオファーが殺到した。その中からイングランドの名門、アーセナル移籍を決断。加入後すぐにスタメン出場を果たすと、開幕から3連敗していたチームの守備を安定させ、リーグ戦8戦無敗に貢献している。

 CBとSBでプレーできる冨安は、粘り強い守備が持ち味で、両足ともに正確なロングフィードを蹴ることができる。さらに、果敢なオーバーラップからのチャンスメイクやピッチ中央でビルドアップに加われる現代型のDFだ。敗北したオマーン代表戦は移籍の関係により欠場したが、中国代表戦では安定した守備で無失点に貢献した。

 サウジアラビア代表戦は敗戦こそしたが、冨安は対人戦、カバーリング、ビルドアップのすべてが完璧。唯一高評価できる選手だった。オーストラリア代表戦でも、終始相手FWを封じて勝利に貢献。厳しい戦いとなるアウェイでのベトナム戦でも、完璧なパフォーマンスで相手を完封する活躍を見せてくれるはずだ。

長友佑都(FC東京)
生年月日:1986年9月12日
日本代表通算成績:129試合4得点

 昨季、酒井宏樹も所属したマルセイユでリーグ戦25試合に出場した長友佑都は、シーズン終了後に退団。退団後は無所属となっていたが、9月、11年ぶりのJリーグ復帰を決断し、古巣であるFC東京へ加わった。復帰後はリーグ戦7試合連続でフル出場。35歳になってなお、最前線で戦い続けているが、6日に行われた横構F・マリノス戦では8-0の歴史的大敗を喫した。

 インテルやマルセイユなど名だたる欧州クラブに在籍し、長きに渡り日本代表でも活躍する長友の経験値は、若手選手たちに多くのものをもたらす。ベテランとなり、全盛期に比べてパフォーマンスは落ちているが、左SBは今も不動のまま。オマーン代表戦では失点に絡む形となったが、中国代表戦では無失点での勝利に貢献した。

 サウジアラビア代表戦は失点に関与していないものの、攻守で満足いく活躍は出来ずに敗戦。だが、オーストラリア代表戦では南野が作ったスペースを果敢に攻め上がり、左サイドからの攻撃に厚みを持たせた。ベテランとなってなお、左サイドバックを不動のものにしている長友は、11日に行われるベトナム戦でもスタメンとなるだろう。

MF

遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
生年月日:1993年2月9日
日本代表通算成績:32試合2得点

 昨季、ブンデスリーガ初挑戦ながらデュエル勝利数1位となった遠藤航はドイツ中に ”デュエルモンスター” としてその名を轟かせた。そして今季、シュトゥットガルトでキャプテンを任された遠藤は、開幕戦から全試合にスタメン出場。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督からの信頼も厚いこのMFは、日本代表でも欠かせない存在となっている。

 遠藤の特徴は何と言っても対人の強さだ。選手が密集する中盤で相手に囲まれようとこの男が負けることはほとんどない。相手のチャンスの芽を摘み、瞬時に攻撃に転じられるこの男は攻守で日本代表に貢献。中盤の要となっている。

 タフな試合となったサウジアラビア代表戦では、時間が経つに連れて徐々に存在感が薄れていった。しかし、オーストラリア代表戦では圧巻のパフォーマンスで攻守に貢献。鋭いタックルからボールを奪取し、幾度もチャンスメイクしてみせた。11日に行われるベトナム代表戦でも変わらぬ活躍で中盤を支配するだろう。

田中碧(デュッセル・ドルフ/ドイツ)
生年月日:1998年9月10日
日本代表通算成績:3試合1得点

 今夏、2.ブンデスリーガ(2部)に所属するフォルトゥナデュッセルドルフに買い取りオプション付きレンタルで移籍した田中碧は、東京五輪(東京オリンピック)でオーバーエイジ(OA)で参加した遠藤航とコンビを組みベスト4進出に貢献。攻守にわたりU-24日本代表を牽引する活躍を見せた。

 先月、約2年ぶりの招集となった田中は、オーストラリア代表戦でスタメンに抜擢されるといきなり先制ゴール。この若きMFは窮地の日本代表を救った。ゴールだけでなく、冷静な状況判断と戦術眼で試合の流れを読み、的確なポジショニングで攻守に貢献している。

 先月に続き、今回も招集された田中は、11日に行われるベトナム代表戦にスタメン出場するはず。瞬く間に現れたこのシンデレラボーイは、アウェイでどんなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。

守田英正(CDサンタ・クララ/ポルトガル)
生年月日:1995年5月10日
日本代表通算成績:11試合2得点

 20/21シーズンの冬にサンタ・クララに移籍した守田英正は、加入後すぐにスタメンに定着。昨シーズンに続き、今季も安定したシンプルなプレーで攻守の橋渡し役を担う守田は、圧巻のプレーで中盤に君臨している。

 FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選で遠藤航と見事な連係を見せた守田は、サウジアラビア代表戦に途中出場。状況を変えることが出来ずに敗戦したが、続くオーストラリア代表戦ではスタメンに抜擢された。

 豊富な運動量を持つ守田は、ピッチ全体を駆け回り、様々な場面でプレーに関与。果敢にゴール前に顔を出すだけでなく、ピンチには体を張ったプレーで相手の攻撃を防いだ。85分に途中交代となったが、安定したプレーで勝利に貢献したこのMFは、ベトナム代表戦でもスタメンに名を連ねるだろう。

WG&FW

伊東純也(ヘンク/ベルギー)
生年月日:1993年3月9日
日本代表通算成績:27試合5得点

 昨季、海外日本人で最も活躍したのは間違いなく伊東純也だろう。リーグ戦32試合で10得点12アシストを記録。ヘンクで攻撃を牽引する伊東は、抜群のスピードを活かしたドリブルからのゴールやアシストだけでなく、今季は攻撃の起点となり周りを活かすプレーも見せている。今季もリーグ開幕から全試合にスタメン出場し、2得点6アシストの活躍でヘンクを牽引している。
 
 伊東が主戦場とする右サイドには、同じく海外で活躍する堂安律が復帰した。だが、現状ではこのMFが不動となっている。オマーン代表戦では決定機を逃し、勝利に導くことは出来なかったが、中国代表戦では大迫勇也の先制弾をアシスト。76分に交代となったが、ほぼ全てのチャンスに絡む活躍で勝利に貢献した。

 累積警告により、敗戦したサウジアラビア代表戦は欠場。悔しい思いをしたが、オーストラリア代表戦では攻撃を牽引。得点こそなかったが、幾度も相手ゴールを脅かした。11日に行われるベトナム戦でも日本代表を牽引し、得点、アシストといった目に見える結果を期待したい。

南野拓実(リバプール/イングランド)
生年月日:1995年1月16日
日本代表通算成績:33試合16得点

 リバプールに所属する南野拓実は、今季開幕前のプレシーズンで3試合連続ゴールを決めて猛アピール。ガラバオカップ(リーグカップ)では、2試合3ゴールと好調を維持。先月30日に行われたブライトン戦では今季リーグ戦初出場を果たし、活躍の場を増やしつつある。

 卓越したテクニックでゴール前の密集した局面でも巧みに相手をかわせる南野は、 FIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選で7試合連続ゴールを記録。本田圭佑に並びトップタイとなった。先月から始まったアジア最終予選でもゴールを期待されたが、オマーン代表戦はベンチに入ったものの出場機会はなし。怪我により中国代表戦を前にチームを離脱している。

 復帰戦となったサウジアラビア代表戦では、ほとんど何も出来ずに途中交代。得点を量産した活躍は影を潜めが、勝利が必須のオーストラリア代表戦では、田中碧の先制点をアシスト。日本代表の勝利に貢献した。だが、南野に求めるものはやはりゴールだ。ベトナム代表戦では日本代表を勝利に導くゴールを決められるだろうか。

大迫勇也(ヴィッセル神戸)
生年月日:1990年5月18日
日本代表通算成績:53試合24得点

 8年間ブンデスリーガで世界各国の強靭なDF相手にプレーしてきた大迫勇也は今夏、ヴィッセル神戸に移籍。7年ぶりのJリーグ復帰を決断した。大柄な相手にも屈せず安定したポストプレーと巧みなシュートで攻撃を牽引する大迫は、日本代表のエースとして君臨する。

 ポストプレーやシュートだけでなく、チャンスメイクもできる大迫はJリーグ復帰後8試合で2得点3アシストを記録。日本代表の最前線で体を張るこのFWは、その高い柔軟性を活かし、日本代表に幅広い攻撃パターンをもたらしている。敗戦したオマーン代表戦は不甲斐ない結果に終わったが、中国代表戦では前半に先制ゴール。自らの得点で日本代表を勝利に導いた。

 しかし、サウジアラビア代表戦では無得点。再三の決定機を決めきれなかった。オーストラリア戦でもゴールを決められず、負傷により途中交代となったが、体を張ったプレーで攻守に貢献している。クラブに帰還後、3日に行われたベガルタ仙台戦で復帰した大迫は、次節の徳島ヴォルティスで決勝点をマーク。Jリーグでの勢いそのままに、ベトナム代表戦でもゴールを狙う。

予想フォーメーション

▽GK
権田修一

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安 健洋
長友佑都

▽MF
遠藤航
田中碧
守田英正

▽FW
伊東純也
大迫勇也
南野拓実