GK

 日本代表は16日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でオマーン代表と対戦する。ベトナム戦に辛勝した日本代表は、グループB3位に浮上。2位に付けるオーストラリア代表に勝ち点差「1」まで迫っている。ホームで敗戦している相手に森保一監督はどのようなメンバーで臨むのか。オマーン戦の予想スタメンとフォーメーションを紹介する(※情報は11月15日時点)。

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権田修一(清水エスパルス)
生年月日:1989年3月3日
日本代表通算成績:27試合13失点

 日本代表に長く名を連ねている川島永嗣、東京五輪でその実力を証明してみせた谷晃生と実力者が揃う中で、現在正GKに君臨するのが権田修一だ。この正守護神は、2013年のFIFAワールドカップブラジルに向けたアジア最終予選以来、8年ぶりのアジア最終予選に挑んでいる。

 9月から行われているアジア最終予選全試合に先発出場している権田は、オマーン代表戦で終了間際に失点したものの、中国代表戦では安定したパフォーマンスで相手をシャットアウト。危ない場面も全くなく、アジア最終予選初勝利に貢献した。

 サウジアラビア代表戦、オーストラリア代表戦で失点こそしたものの、何度も好セーブを見せた権田は、11日に行われたベトナム代表戦でも軽率なミスもなく、勝利に貢献。16日に行われるオマーン代表戦でも安定したプレーで、厳しいアウェイ2連戦を勝利に導けるだろうか。

DF

酒井宏樹(浦和レッズ)
生年月日:1990年4月12日
日本代表通算成績:68試合1得点

 東京五輪後に浦和レッズに合流し、ほとんどオフがない状態で臨んだ9月のオマーン代表戦では疲労の色を隠せなかった。オーバーワークが考慮され、中国代表戦を前にチームを離脱した。休養後、所属クラブに合流すると驚異の鉄人ぶりでスタメン出場。3日に行われた川崎フロンターレ戦では、今季2点目を決めている。

 攻撃面では果敢なオーバーラップからの高速クロスでチャンスメイク。守備面でもリーグ1やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でスター選手を抑えてきた対人の強さで、右サイドを封鎖する。攻守両面で奮闘し右サイドを支配する酒井の実力と経験は、日本代表に必要不可欠。

 先月行われたサウジアラビア代表戦ではなかなか攻撃に参加出来ず、存在感を発揮できなかったが、オーストラリア代表戦では粘り強い守備で右サイドを封鎖。勝利に大きく貢献した。11日に行われたベトナム戦は、川崎フロンターレ戦での負傷を考慮して欠場。山根視来が先発出場したが、オマーン戦では酒井が先発に復帰するだろう。

吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:112試合11得点

 日本代表のキャプテンであり守備の要の吉田麻也は、ここまでアジア最終予選全試合にフル出場。セリエAでも開幕から全試合フル出場している吉田は、インテルとユベントスから得点を挙げる活躍で攻守に貢献している。

 対人と空中戦の両面で強さを見せる吉田は、前線へのロングフィードも高精度。試合終盤やセットプレー時にはターゲットマンとなり、得点を決める。ここまでアジア最終予選全試合に出場し、安定したパフォーマンスを見せていたが、サウジアラビア代表戦では失点に関与。ワンチャンスをものにされてしまった。

 しかし、守備の要として君臨する吉田は、オーストラリア代表戦では決勝点に繋がる見事なロングパスで、試合終盤に日本代表を勝利に導いた。ベトナム戦では、序盤に危ない場面があったものの、その後は安定したプレーで無失点に貢献。16日に行われるオマーン戦でも体を張ったプレーで日本代表を勝利に導き、ホームでの雪辱を果たしてほしい。

冨安健洋(アーセナル/イングランド)
生年月日:1998年11月5日
日本代表通算成績:27試合1得点

 2019年に移籍したボローニャでイタリア中にその名を轟かせた冨安健洋には今夏、多くのオファーが殺到した。その中からイングランドの名門、アーセナル移籍を決断。加入後すぐにスタメン出場を果たすと、開幕から3連敗していたチームの守備を安定させ、リーグ戦8戦無敗に貢献している。

 CBとSBでプレーできる冨安は、粘り強い守備が持ち味で、両足ともに正確なロングフィードを蹴ることができる。さらに、果敢なオーバーラップからのチャンスメイクやピッチ中央でビルドアップに加われる現代型のDFだ。敗北したオマーン代表戦は移籍の関係により欠場したが、中国代表戦では安定した守備で無失点に貢献した。

 サウジアラビア代表戦は敗戦こそしたが、冨安は対人戦、カバーリング、ビルドアップのすべてが完璧。オーストラリア代表戦でも終始相手FWを封じみ、勝利に貢献したこのDFは、ベトナム戦でも完璧なパフォーマンスを見せた。続くオマーン戦でも相手の攻撃を完全に抑え込み、年内最後の試合を勝利に導く活躍を期待したい。

中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
生年月日:1997年2月16日
日本代表通算成績:8試合0得点

 ボランチを主戦場とするも、東京五輪では左SBで安定したプレーを見せ、ベスト4進出に貢献した中山雄太は、今回の FIFAワールドカップカタール2022出場に向けたアジア最終予選メンバーに招集された。

 9月から行われているアジア最終予選では、ここまで長友佑都が全試合にスタメン出場。森保一監督から絶大な信頼を得ている長友は、不動の定位置を守り続けている。しかし、プレーは全盛期からほど遠く、オーバーラップから戻れずに相手スペースを突かれる場面も少なくない。

 11日に行われたベトナム戦に63分から途中出場した中山は、上手く試合に入り、スピードを活かしてDFの裏を狙ってきた相手を冷静に対処。安定したプレーで無失点に貢献した。献身的なプレーで日本代表に安定感をもたらしたこの男は、長友に代わりオマーン戦の先発に名を連ねるだろう。

MF

遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
生年月日:1993年2月9日
日本代表通算成績:33試合2得点

 昨季、ブンデスリーガ初挑戦ながらデュエル勝利数1位となった遠藤航はドイツ中に ”デュエルモンスター” としてその名を轟かせた。そして今季、シュトゥットガルトでキャプテンを任された遠藤は、開幕戦から全試合にスタメン出場。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督からの信頼も厚いこのMFは、日本代表でも欠かせない存在となっている。

 遠藤の特徴は何と言っても対人の強さだ。選手が密集する中盤で相手に囲まれようとこの男が負けることはほとんどない。相手のチャンスの芽を摘み、瞬時に攻撃に転じられるこの男は攻守で日本代表に貢献。中盤の要となっている。

 サウジアラビア代表戦では、時間が経つに連れて存在感が薄れが、オーストラリア代表戦では圧巻のパフォーマンスで攻守に貢献。11日に行われたベトナム代表戦では後半に疲労感が見えたが、セカンドボールを何度も回収し、相手にチャンスを作らせなかった。16日のオマーン代表戦では、ベストコンデションで臨み、中盤を支配する活躍を期待したい。

田中碧(デュッセル・ドルフ/ドイツ)
生年月日:1998年9月10日
日本代表通算成績:4試合1得点

 今夏、2.ブンデスリーガ(2部)に所属するフォルトゥナデュッセルドルフに買い取りオプション付きレンタルで移籍した田中碧は、東京五輪(東京オリンピック)でオーバーエイジ(OA)で参加した遠藤航とコンビを組みベスト4進出に貢献。攻守にわたりU-24日本代表を牽引する活躍を見せた。

 先月、約2年ぶりの招集となった田中は、オーストラリア代表戦でスタメンに抜擢されるといきなり先制ゴール。この若きMFは窮地の日本代表を救った。ゴールだけでなく、冷静な状況判断と戦術眼で試合の流れを読み、的確なポジショニングで攻守に貢献している。

 オーストラリア代表戦に続き、ベトナム代表戦にスタメン出場した田中は、豊富な運動量を活かして攻守に貢献。75分にピッチを退くまで存在感を示した。瞬く間に絶対的な存在となったこの男は、16日に行われるオマーン代表戦にも欠かせない。

柴崎岳(レガネス/スペイン)
生年月日:1992年5月28日
日本代表通算成績:54試合3得点

 今季、レガネスでスタメンに定着している柴崎岳は、3日に行われたCDルーゴ戦では見事な無回転シュートで今季初ゴール。過酷な戦いが続くアジア最終予選の最中、リーグでは好調を維持している。

 鋭い戦術眼と広い視野を活かし、長短を織り交ぜた正確無比なパスで試合をコントロールする柴崎は、先月行われたオマーン戦と中国戦にフル出場。約1年ぶりの復帰だからか、オマーン戦では低調なパフォーマンスが目立ったが、中国戦では安定したプレーで勝利に貢献した。

 しかし、サウジアラビア戦では失点に繋がる致命的なパスミス。その後、オーストラリア戦でスタメンを外れると、ベトナム戦は途中出場。果敢にミドルシュートを放ち、相手ゴールを脅かし、調子を取り戻しつつある。ベトナム戦でイエローカードを受けた守田英正が次節欠場となるため、オマーン代表戦は柴崎がスタメン出場するだろう。

WG&FW

伊東純也(ヘンク/ベルギー)
生年月日:1993年3月9日
日本代表通算成績:28試合6得点

 昨季、海外日本人で最も活躍したのは間違いなく伊東純也だろう。リーグ戦32試合で10得点12アシストを記録。ヘンクで攻撃を牽引する伊東は、抜群のスピードを活かしたドリブルからのゴールやアシストだけでなく、今季は攻撃の起点となり周りを活かすプレーも見せている。今季もリーグ開幕から全試合にスタメン出場し、2得点6アシストの活躍でヘンクを牽引している。
 
 伊東が主戦場とする右サイドには、同じく海外で活躍する堂安律が復帰した。だが、現状ではこのMFが不動となっている。オマーン代表戦では決定機を逃し、勝利に導くことは出来なかったが、中国代表戦では大迫勇也の先制弾をアシスト。76分に交代となったが、ほぼ全てのチャンスに絡む活躍で勝利に貢献した。

 オーストラリア代表戦で攻撃を牽引し、勝利に貢献した伊東はベトナム戦で先制ゴール。40分には自らドリブルで持ち込み、見事なシュートを突き刺したが、VARのチャックにより取り消された。圧倒的な存在感を示し、日本代表を勝利に導いたこの男は、オマーン代表戦で2試合連続ゴールを狙う。

南野拓実(リバプール/イングランド)
生年月日:1995年1月16日
日本代表通算成績:34試合16得点

 リバプールに所属する南野拓実は、今季開幕前のプレシーズンで3試合連続ゴールを決めて猛アピール。ガラバオカップ(リーグカップ)では、2試合3ゴールと好調を維持。先月30日に行われたブライトン戦では今季リーグ戦初出場を果たし、活躍の場を増やしつつある。

 卓越したテクニックでゴール前の密集した局面でも巧みに相手をかわせる南野は、 FIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選で7試合連続ゴールを記録。本田圭佑に並びトップタイとなった。先月から始まったアジア最終予選でもゴールを期待されたが、オマーン代表戦はベンチに入ったものの出場機会はなし。怪我により中国代表戦を前にチームを離脱している。

 復帰戦となったサウジアラビア代表戦では、ほとんど何も出来ずに途中交代。続くオーストラリア代表戦で田中碧の先制点をアシストすると、11日に行われたベトナム代表戦でも伊東純也の先制点をアシスト。2試合連続で結果を残しているが、やはりこの男にはゴールを決めて欲しい。16日に行われるオマーン代表戦では、勝利に導くゴールを決められるだろうか。

大迫勇也(ヴィッセル神戸)
生年月日:1990年5月18日
日本代表通算成績:54試合24得点

 8年間ブンデスリーガで世界各国の強靭なDF相手にプレーしてきた大迫勇也は今夏、ヴィッセル神戸に移籍。7年ぶりのJリーグ復帰を決断した。大柄な相手にも屈せず安定したポストプレーと巧みなシュートで攻撃を牽引する大迫は、日本代表のエースとして君臨する。

 ポストプレーやシュートだけでなく、チャンスメイクもできる大迫はJリーグ復帰後8試合で2得点3アシストを記録。日本代表の最前線で体を張るこのFWは、その高い柔軟性を活かし、日本代表に幅広い攻撃パターンをもたらしている。敗戦したオマーン代表戦は不甲斐ない結果に終わったが、中国代表戦では前半に先制ゴール。自らの得点で日本代表を勝利に導いた。

 しかし、サウジアラビア代表戦では無得点。オーストラリア戦でもゴールを決められず、負傷により途中交代となったが、体を張ったプレーで攻守に貢献。ベトナム代表戦でも先制点の起点となった大迫は、日本代表の攻撃に欠かせない。絶大な信頼を得ているこの男は、オマーン代表戦でもスタメンに名を連ねるだろう。

予想フォーメーション

▽GK
権田修一

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安 健洋
中山雄太

▽MF
遠藤航
田中碧
柴崎岳

▽FW
伊東純也
大迫勇也
南野拓実