70位:成長著しいDF

 100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高い Jリーガーは誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングの最新版を紹介する。※市場価値、成績は11月30日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

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DF:岩田智輝(日本代表/大分トリニータ)
生年月日:1997年4月7日(24歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2021リーグ戦成績:34試合0得点1アシスト

 2016年に大分トリニータのトップチームに昇格。1年目から主力としてプレーし、J3リーグ優勝&J2昇格に貢献した。その後、出場機会を得られない時期も経験したが、2018シーズン途中より再びレギュラーに。2019シーズンはJ1の舞台で躍動し、同年行われたコパ・アメリカ2019に参戦する日本代表メンバーにも選出されることになった。

 今季からは下部組織時代から過ごす大分を離れ横浜F・マリノスに加入した。同クラブでは、本職のセンターバックだけでなく、ボランチとしてのプレータイムも伸ばすなど新境地を開拓。最終的にリーグ戦では34試合に出場するなど、攻守両面で高い貢献度を誇っていた。

 市場価値はJ1で躍動した2019シーズン終了後に自己最高の120万ユーロ(約1.4億円)を記録。その後は新型コロナウイルスの影響などもあって95万ユーロ(約1.1億円)まで下落したが、今季マリノスでの活躍があり、現在は回復傾向にある。自己最高額を更新する日は訪れるだろうか。

69位:Jリーグ屈指のSB

DF:西大伍(元日本代表/浦和レッズ)
生年月日:1987年8月28日(34歳)
市場価格:100万ユーロ(約1.2億円)
2021リーグ戦成績:25試合1得点3アシスト

 プロデビューの地であるコンサドーレ札幌やレンタル加入したアルビレックス新潟で着実にレベルアップ。そして2011年、鹿島アントラーズへの移籍を掴み取った。ここでは1年目から不動の右サイドバックとしてプレーし、日本代表から声が掛かるほどの活躍を披露。最終的に8年在籍し、実に7つものタイトルをその手に収めてきた。

 2019年にはヴィッセル神戸へ移籍。2年間レギュラーとしてプレーし、天皇杯優勝などに貢献した。そして2021シーズンからは活躍の場を浦和レッズへ。Jリーグを良く知る選手なだけに、期待値は高かった。しかし、様々な問題もあり、思ったほどプレータイムは伸びなかった。

 市場価値は鹿島在籍時に最高165万ユーロ(約2億円)に到達していた。しかし神戸加入後は下落続きで、昨年4月には新型コロナウイルスの影響により100万ユーロ(約1.2億円)まで一気にダウン。現在も同額となっているが、上記した通り今季は浦和で活躍できず、34歳という年齢もあるため、次回更新時はさらに落ちている可能性が低くない。

68位:プレータイムは短いが…

MF:水沼宏太(日本/横浜F・マリノス)
生年月日:1990年2月22日(31歳)
市場価値:100万ユーロ(約1.2億円)
2021リーグ戦成績:36試合3得点9アシスト

 横浜F・マリノスでプロデビューを果たして以降、栃木SC、サガン鳥栖、FC東京などでプレーしてきた水沼宏太。2017年より加入したセレッソ大阪での活躍ぶりはとくに印象的で、在籍1年目でYBCルヴァンカップ制覇に貢献。2019シーズンにはキャリアハイとなるJ1リーグ7得点をマークしていた。

 その活躍が評価され、昨年に古巣マリノスへ復帰。1年目は最終的にリーグ戦スタメン起用がわずか13試合だったが、アシスト数は「10」と結果を残した。今季も基本的には控え扱いで、リーグ戦でのプレータイムはわずか664分に留まっていた。しかし、そんな立場でも3得点9アシストをマーク。スーパーサブとして、申し分ない働きを示した。

 そんな水沼の市場価値はキャリアハイの7得点をマークした2019シーズン終了後、自己最高の130万ユーロ(約1.6億円)に到達も、昨年に新型コロナウイルスの影響で100万ユーロ(約1.2億円)にダウンしてしまった。しかし、そこからの下落はなし。マリノスでの出場時間が多くないながらもキープできているのは、ある意味評価されている証拠だろうか。

67位:ロンドン五輪日本代表戦士

MF:扇原貴宏(元日本代表/ヴィッセル神戸)
生年月日:1991年10月5日(30歳)
市場価値:100万ユーロ(約1.2億円)
2021リーグ戦成績:32試合0得点2アシスト(横浜F・マリノス)

 セレッソ大阪の下部組織出身で、2010年にトップチーム昇格を果たした。加入当初は出場機会に恵まれなかったものの、在籍3シーズン目の2012年より主力に定着。この年はロンドン五輪(ロンドンオリンピック)にも出場し、世界の舞台で存在感を示すなど評価を高めた。

 下部組織時代から過ごすC大阪を初めて離れたのが2016年。名古屋グランパスに移籍した。しかし、怪我の影響もあり活躍はできなかった。それでも、2017年に移籍した横浜F・マリノスで復活。中盤底から攻守に渡りチームを支え、2019シーズンにはJ1リーグ優勝に貢献している。今季もリーグ戦32試合に出場と、高い稼働率を誇っていた。

 マリノス加入当初75万ユーロ(約9000万円)しかなかった市場価値はそこから急上昇。J1優勝に尽力した2019シーズン終了後には自己最高の140万ユーロ(約1.7億円)を記録している。現在は100万ユーロ(約1.2億円)に落ち着いているが、来季より加入が決まったヴィッセル神戸で再び高めていくことはできるだろうか。

66位:Jリーグ屈指のCB

DF:チアゴ・マルチンス(ブラジル/横浜F・マリノス)
生年月日:1995年3月17日(26歳)
市場価値:100万ユーロ(約1.2億円)
2021リーグ戦成績:32試合0得点1アシスト

 チアゴ・マルチンスは、かつてリバウドやロベルト・カルロスといった名手も在籍したパルメイラスでプロデビュー。その後レンタルでパイサンドゥやバイーアといったクラブでもプレーした。そして2018年、出場機会を求め横浜F・マリノスに加入した。

 南米出身選手らしい身体能力の高さを武器に、マリノスではすぐに主力に定着した。2019シーズンは畠中槙之輔と共にセンターバックコンビを組み、J1リーグ制覇に貢献。ベストイレブンを受賞し、完全移籍も掴み取ることになった。そして今季も非凡なパフォーマンスを披露。Jリーグ屈指の守備スキルを活かし、アタッキング・フットボールを支えている。

 そんな同選手の市場価値はリーグ優勝に貢献した2019シーズン終了後に110万ユーロ(約1.3億円)にまで上昇。これが自己最高額となっている。その後、新型コロナウイルスの影響で下がったが、現在は再び上昇し100万ユーロ(約1.2億円)に。今季の活躍や26歳という年齢を考えても、自己最高額を大幅に更新する日は近そうだ。