100位:福岡の頼れる主将

 100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高い Jリーガーは誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングの最新版を紹介する。※市場価値は11月30日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

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MF:前寛之(日本/アビスパ福岡)
生年月日:1995年8月1日(26歳)
市場価格:85万ユーロ(約1億円)
2021リーグ戦成績:38試合2得点1アシスト

 北海道コンサドーレ札幌の下部組織出身で、2014年にトップチームへ昇格するも、そこではなかなか出番に恵まれなかった。しかし、2018年に水戸ホーリーホックへレンタル移籍すると存在感を発揮。完全移籍へ移行となった2019シーズンにはJ2リーグで39試合5得点2アシストという成績を残した。

 アビスパ福岡にやって来たのは昨年のことで、水戸時代にも指導を受けた長谷部茂利監督の元、いきなりキャプテンに就任。攻守で奮闘し、クラブのJ1昇格に貢献した。そして迎えた2021シーズンも頼れる主将としてチームを牽引。リーグ戦では全試合出場を果たし、昇格1年目での8位躍進に大きく貢献している。

 そんな前寛之の市場価値だが、これまでの最高は2019シーズン終了後に記録した80万ユーロ(約96万円)だった。しかし福岡での活躍もあり、現在は85万ユーロ(約1億円)に。自己最高額を更新している。まだ26歳ということを考えても、今後はさらに評価が上がっていくかもしれない。

99位:下落が続くMF

MF:三田啓貴(日本/FC東京)
生年月日:1990年9月14日(31歳)
市場価格:85万ユーロ(約1億円)
2021リーグ戦成績:32試合1得点3アシスト

 2011年の全日本大学サッカー選手権で優秀選手賞を受賞するなど明治大学で活躍した三田啓貴は、翌2012年に下部組織時代を過ごしたFC東京への加入を掴み取った。しかし、プロの世界は厳しく、同クラブではあまりインパクトを残せず。2016年にはベガルタ仙台へとレンタル移籍をしている。

 仙台では1年目から主力としてプレーし、攻守に渡って奮闘。いきなりチーム年間MVPに選出され、2017シーズンからの完全移籍を掴むことになった。そして2018年にはヴィッセル神戸に移籍。1年目でキャリアハイとなるリーグ戦6得点をあげるなど、アンドレス・イニエスタらと共に中盤で高質なプレーを発揮した。そのシーズン終了後、市場価値は145万ユーロ(約1.7億円)まで上昇している。

 しかし、2019年途中にFC東京へ復帰すると勢いが減少。多くのプレータイムを得られなくなった。今季もJ1では32試合に出場したが、スタメン起用はわずか10回だった。その影響もあり、市場価値は下落続き。現在は最高額から約7000万円ダウンの85万ユーロ(約1億円)となっている。

98位:名古屋の壁

GK:ミッチェル・ランゲラック(元オーストラリア代表/名古屋グランパス)
生年月日:1988年8月22日(33歳)
市場価格:85万ユーロ(約1億円)
2021リーグ戦成績:38試合30失点

 メルボルン・ビクトリーでプロキャリアをスタートさせたミッチェル・ランゲラック。2010年には元日本代表MF香川真司と同じタイミングでドルトムントへ移籍し、5年間在籍。ブンデスリーガやDFBポカールのタイトル獲得を経験した。ドルトムント退団後はシュツットガルト、そしてレバンテでプレーしていた。

 名古屋グランパスにやって来たのは2018年のことで、1年目から主力の座に君臨している。2年目には楢崎正剛が長く付けていた背番号1を継承。今季はJリーグ記録のクリーンシート21回、YBCルヴァンカップ制覇に貢献する圧巻のパフォーマンスを披露し、自身初のベストイレブンに輝くなど、名実ともにJリーグ最強のGKとなった、

 そんなランゲラックの市場価値はシュツットガルト在籍時に最高額を記録。250万ユーロ(約3億円)だった。そこからは下落続きで、昨年4月には新型コロナウイルスの影響で65万ユーロ(約7800万円)にまでダウンしている。しかし、上記した通り名古屋でハイパフォーマンスを見せていることもあり、現在は85万ユーロ(約1億円)まで回復した。

97位:東京五輪日本代表DF

DF:町田浩樹(日本/鹿島アントラーズ)
生年月日:1997年8月25日(24歳)
市場価格:85万ユーロ(約1億円)
2021リーグ戦成績:34試合5得点1アシスト

 鹿島アントラーズの下部組織出身で、2015年に2種登録選手としてトップチームに登録。その翌年、正式にトップチームへ昇格することになった。加入後しばらくは出場機会に恵まれなかったものの、2019シーズンよりプレータイムが増加。センターバックだけでなくサイドバックも務めていた。

 迎えた2021年。東京五輪(東京オリンピック)ではメンバーに入りながらわずかな出場に留まるなど悔しい思いをしたが、鹿島では充実の日々を送った。J1では34試合に出場し、DFながらキャリアハイとなる5得点をマーク。自身初の優秀選手賞を受賞することになった。

 市場価値は右肩上がりで、プレータイムが増加した2019シーズン終了後には70万ユーロ(約8400万円)を記録。現在はそこからさらにアップしており、自己最高額の85万ユーロ(約1億円)となっている。ただ、190cmという長身、そして左利きというCBとして類稀なる武器を持つ男は、まだまだ成長を続けていくはずだ。

96位:日本復帰で苦戦

FW:豊川雄太(日本/セレッソ大阪)
生年月日:1994年9月9日(27歳)
市場価格:85万ユーロ(約1億円)
2021リーグ戦成績:24試合1得点1アシスト

 熊本県立大津高校卒業後に鹿島アントラーズへ加入し、プロキャリアをスタート。しかし日本屈指の名門クラブでは満足いく出番を与えられず、2016年にファジアーノ岡山にレンタル移籍している。岡山では1年目から主力としてプレーし、いきなりJ2リーグで二桁得点を奪取。在籍2年目も同35試合で8得点3アシストとまずまずの成績を残している。

 2018年には海外挑戦を決断。ベルギーのオイペンへ旅立った。すると2017/18シーズンの最終節ムスクロン戦で3得点1アシストと大爆発。クラブを奇跡的な残留へと導き、一躍ヒーローとなった。翌2018/19シーズンも主力としてプレーし、リーグ戦では7得点1アシストをマーク。このシーズン中、市場価値は自己最高額の170万ユーロ(約2億円)を記録することになった。

 しかし、昨年にセレッソ大阪へ復帰すると苦戦。1年目はJ1で22試合5得点1アシスト、そして2021シーズンは同24試合で1得点1アシストと寂しい成績に終わってしまった。その影響により市場価値も下落が続いており、現在はオイペン時代に記録した最高額の半額となる85万ユーロ(約1億円)に落ち着いている。ここから再起はなるだろうか。