10位:歴史的優勝の立役者

  100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で、最も高い市場価値を記録した日本人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した最高市場価値ランキングを紹介する。※所属クラブは当時、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

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FW:岡崎慎司(レスター)
最高市場価値:1000万ユーロ(約12億円)
更新日:2016年2月9日(当時29歳)

 2011年1月、2008シーズンからJリーグで3シーズン連続二桁得点を記録した岡崎慎司は、シュトゥットガルトに移籍。欧州5大リーグに移籍を果たした。シュトゥットガルトで実力を証明した岡崎は、その後2013年にマインツへ移籍した。

 シュトゥットガルトでは控えに回ることも多かったが、マインツで1年目からスタメンに定着。初年度からチーム最多となる15得点を決め、当時の欧州日本人最多得点記録を更新した。翌シーズンのチーム最多となる12得点を決めた同選手はその活躍を認められ、プレミアリーグのレスターに移籍を果たした。

 ここでの活躍は皆も記憶に残っているだろう。ジェイミー・バーディーとの2トップでチームを牽引した岡崎は、ミラクルレスターの快進撃を支えた。シーズン途中の2月に最高額となる1000万ユーロ(約12億円)を記録したこのFWは、第30節のニューカッスル戦で劇的なオーバーヘッドを決めるなど、見事な活躍を見せ、レスターの歴史的なリーグ初優勝に大きく貢献した。

9位:スクデットを獲得した最強MF

MF:中田英寿(フィオレンティーナ)
最高市場価値:1000万ユーロ(約12億円)
更新日:2004年10月4日(当時27歳)

 1998年にセリエAのペルージャに移籍した中田英寿は、98/99シーズン第1節のユベントス戦でいきなり2ゴール。鮮烈な活躍で一気にその名をイタリア中に轟かせた。セリエA初挑戦でいきなり二桁得点を記録した中田は、翌シーズン途中にASローマに移籍を果たした。

 当時ASローマを指揮していたファビオ・カペッロ監督の強い希望により、中田は同クラブに加入した。フランチェスコ・トッティら擁するチームでは、出場機会は多くはなかったが、敗戦濃厚と思われた00/01シーズンのユベントス戦で大活躍。途中出場から1ゴール1アシストの活躍を見せ、同点に持ち込んだ。

 中田の活躍もあり、ASローマは同シーズンにスクデット(セリエA優勝)を獲得。中田は日本人初のセリエA優勝メンバーとなった。その後に移籍したパルマやボローニャでも評価を高めた同選手は、2004年7月に加入したフィオレンティーナで自己最高額となる1000万ユーロ(約12億円)を記録。その2年後、中田はドイツW杯を最後に引退を決断した。

8位:世界的名将を震撼させたのは…

MF:南野拓実(ザルツブルク)
最高市場価値:1250万ユーロ(約15億円)
更新日:2019年12月16日(当時24歳)

 17歳の頃、セレッソ大阪でトップチームデビューした南野拓実は、2013シーズンの開幕戦でいきなりスタメンに抜擢された。さらに、第14節のジュビロ磐田戦ではプロ初ゴール。当時、大久保嘉人が保持していた同クラブのJ1最年少記録を更新した。Jリーグで目覚ましい活躍を見せた南野は、2015年1月にオーストリアのザルツブルクに加入。デビューから約2年で欧州リーグへ移籍を果たした。

 ザルツブルクでもすぐに定位置を確保した南野は、2年目の15/16シーズンに自身初となる二桁得点を記録。翌年も2年連続となる二桁得点を決め、欧州でもその実力を証明して見せた。すると、2019年10月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節のリバプール戦では圧巻のボレーシュートを叩き込んだ。ユルゲン・クロップ監督も驚きを見せたこの活躍により、同選手の市場価値は1250万ユーロ(約15億円)まで跳ね上がった。

 アンフィールドでの鮮烈な活躍により評価を高めた南野は、2020年1月にリバプールに移籍。世界的ビッグクラブの一員となった。同クラブでは出場機会は少ないが、初年度からリーグ優勝を経験した。翌年はシーズン後半からレンタル移籍に出されることとなったが、今季はEFLカップ(国内カップ)でここまで3試合4ゴールと好調。今月からモハメド・サラーやサディオ・マネがアフリカネーションズカップで離脱となるため、南野にも見せ場が回ってくるはずだ。

7位:ミラノの名門でキャプテンマークを巻いたのは…

DF:長友佑都(インテル)
最高市場価値:1400万ユーロ(約17億円)
更新日:2014年1月7日(当時28歳)

 2010年7月にセリエAのチェゼーナに移籍した長友佑都は、開幕戦からスタメンに抜擢された。豊富な運動量と強靭なフィジカルで左サイドを封鎖した長友は、ASローマの攻撃をシャットアウト。強豪相手に同点で試合を終えると、続く第2節のACミラン戦では、2-0での勝利に大きく貢献した。

 その後も全試合にフル出場した長友は、2011年1月に行われたアジアカップに出場した。同大会で圧巻の活躍を見せたこのDFは、決勝のオーストラリア代表戦で李忠成の劇的な決勝点をアシスト。日本代表を2大会ぶり4度目の優勝に導いた。クラブと代表で絶対的な存在となっていた長友は、アジアカップ終了後にインテルに移籍を果たしている。

 ヴェスレイ・スナイデルやハビエル・サネッティなど、名だたるスター選手がいる中でも長友はスタメンに定着。13/14シーズンの12月に行われたミラノダービーでは、後半に交代となったエステバン・カンピアッソからキャプテンマークを渡されるなど、クラブ内でも高く評価されていた長友は、同シーズン中の2014年1月に自己最高額となる1400万ユーロ(約17億円)を記録している。

6位:日本人初の快挙を達成したのは…

MF:本田圭佑(CSKAモスクワ)
最高市場価値:2000万ユーロ(約24億円)
更新日:2013年1月15日(当時27歳)

 高校卒業後に名古屋グランパスでプロキャリアをスタートした本田圭祐は、2008年にオランダのVVVフェンロに加入。同年にクラブは2部降格となったが、翌年に本田はリーグ戦36試合16得点14アシストと圧巻の結果を残し、チームを1年での1部リーグ復帰に導いた。その年のクラブ年間最優秀選手に選ばれたこのMFは、その後2010年にCSKAモスクワへ移籍した。

 ロシア・プレミアリーグでプレーする初めての日本人選手となった本田は、2010年3月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16のセビージャ戦でCL初ゴールを記録。勝利に貢献すると、日本人初、さらにクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)ベスト8進出を達成した。

 CSKAモスクワに欠かせない存在となった本田は、12/13、13/14シーズンのリーグ2連覇に貢献。12/13シーズンには国内カップとの2冠を達成している。ロシアで目覚ましい活躍を見せた本田は、2013年1月に自身最高額となる2000万ユーロ(約24億円)を記録。欧州で評価を高めたこの男は、その後2014年にACミランに移籍を果たしている。