日本サッカー協会(JFA)は7日、今月下旬にインドで開幕するAFC女子アジアカップに向けたサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバーを発表した。

 女子アジアカップは、2023年に行われるFIFA女子ワールドカップのアジア予選も兼ねた重要な大会だ。なでしこジャパンを率いる池田太監督は、メンバー発表会見の中で「ワールドカップ出場権を確実に手にし、我々日本女子サッカーがアジアで頂点に向けて戦う姿、熱い思いと熱い戦いをみなさんに伝えられればと感じています」と意気込みを述べた。

 準備段階では予想外のアクシデントにも見舞われた。10月に池田新監督の就任とともに新体制が発足し、11月にはオランダ遠征も行なった。しかし、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の流行が始まり、日本の水際対策が強化されたことで帰国した選手たちは14日間の隔離生活を強いられたのである。

 昨年12月には国内キャンプを予定していたが、それも予定外の隔離措置によって中止に。貴重なチーム作りの機会を失い、今月のアジアカップに臨むことになってしまった。メンバー選考にも活動機会が減ってしまった影響があったと池田監督は明かす。

「10月に新しいなでしこジャパンが発足して、トレーニングキャンプを行い、11月に海外遠征を行っての今月からのアジアカップということで、活動期間がそう長くなかったので、限られたトレーニングキャンプの中で積み上げてきた選手たちに少しウェイトを置きました」

 それでも、なでしこジャパンがチームとして掲げるコンセプトに変わりはない。池田監督はオランダ遠征で出た課題を選手たちと共有し、就任後初の国際大会でモデルチェンジを遂げたチームの姿を披露するつもりだ。

「まずは我々が目指しているアグレッシブさですとか、ボールを奪いにいくところ、ゴールを奪いにいくところ。海外での国際親善試合ではゴールを奪えなかったので、もっともっと攻撃のバリエーション、ゴールを奪っていく姿勢、もちろんシュートの数や相手のペナルティエリアに入っていく回数も含めて、アタックのところはもっともっと精度を上げて、回数を増やしていきたいと思います。

またグループステージを突破した後はノックアウトステージに入っていきますので、それを見越して、勝負強さや粘り強さのバランスも考えて、いい準備を国内でしてから、インドに向かいたいと思っています」

 なでしこジャパンは11日から国内でキャンプを行い、16日にインドへ入る予定となっている。アジアカップのグループステージ初戦は21日のミャンマー女子代表戦で、その後は24日にベトナム女子代表、27日に韓国女子代表と対戦して決勝トーナメント進出を目指す。

 2023年の女子ワールドカップ出場権を獲得するには、開催国枠のオーストラリア女子代表を除いた上位5ヶ国に入る必要がある。それらに次ぐ2ヶ国が大陸間プレーオフ進出となるため、まずは準決勝進出が1つのノルマだ。

(取材・文:舩木渉)