ルベン・ディアスに次ぐ逸材

 キリアン・ムバッペやアーリング・ハーランドを筆頭に、世界には数々の若きスター選手が存在する。既にトップチームで頭角を現し、世界中に認知されている選手もいるが、まだまだこれから出てくる逸材も数多くいる。ここでは、今まさに頭角を現しつつある若手選手をピックアップ。今回は20歳以下の選手を対象にポルトガルの逸材5人を紹介する。(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

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DF:ゴンサロ・イナシオ(ポルトガル代表/スポルティングCP)
生年月日:2001年8月25日(20歳)
今季リーグ戦:12試合3得点1アシスト
市場価値:1600万ユーロ(約19億円)

 2012年にスポルティングCPの下部組織に加入したゴンサロ・イナシオは、ユース世代からその才能を発揮した。2019/20シーズンにスポルティングU-19での出場をメインとしていたが、U-23の試合にも出場。すると、翌年にはU-23ではなく、一気にトップチーム昇格を果たした。

 翌シーズンの第3節でデビューを果たすと、シーズン後半にはスタメンに定着した。広い視野と鋭い戦術眼を持ち合わせ、高精度のロングパスでチャンスを演出するイナシオは瞬く間にチームの中心選手となり、19年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。その活躍から、2021年9月にはFIFA W杯カタール2022欧州予選に挑むポルトガル代表に初選出された。高い技術を持ち、対人守備でも強さを見せるこの男は、ルベン・ディアスに次ぐ存在となっていくだろう。

ポルトガルのメッシ

MF:フランシスコ・コンセイソン(U-21ポルトガル代表/FCポルト)
生年月日:2002年12月14日(19歳)
今季リーグ戦:12試合1得点0アシスト
市場価値:800万ユーロ(約9.6億円)

 ポルトガルのメッシと呼ばれるフランシスコ・コンセイソンは、幼少期からその才能を高く評価されてきた。父であるセルジオ・コンセイソンが2017年にFCポルトの監督に就任すると、翌年FCポルトユースに加入。同世代では飛び抜けた実力を見せると、18歳にして2020/21シーズン第19節のボアヴィスタFC戦でトップチームデビュー飾った。さらに、2021年3月から行われたU-21欧州選手権に挑むU-21ポルトガル代表メンバーに選出された同選手は、スーパーサブとして準優勝に貢献している。

 小柄な左利きドリブラーであるフランシスコは、スピードとテクニックを活かした鋭いドリブルで相手を翻弄。右サイドから中に切り込んでからのフィニッシュや、ピッチ中央からのチャンスメイクするそのプレーは、若き日のリオネル・メッシを彷彿とさせる。今年1月8日に行われた第17節のGDエストリル・プライア戦では劇的な逆転弾がキャリア初ゴールになった。FCポルトを勝利に導いたこの若き逸材は、父の下でさらなる飛躍を遂げるだろう。

ベンフィカに現れた新星FW

FW:ゴンサロ・ラモス(U-21ポルトガル代表/ベンフィカ)
生年月日:2001年6月20日(20歳)
今季リーグ戦:13試合1得点1アシスト
市場価値:800万ユーロ(約9.6億円)

 ベンフィカに現れた新星、ゴンサロ・ラモスはユース在籍からに得点を量産していた。2019/20シーズンにベンフィカBへ昇格すると、UEFAユースリーグではトップタイとなる8得点をマーク。U-19ポルトガル代表では、U-19欧州選手権2019で3試合4得点を決め、得点王に輝いている。さらに、20/21シーズンにはポルトガル2部リーグで開幕戦から3試合連続ゴール。わずか3試合で7得点を決める活躍を見せ、ユースで凄まじい活躍を見せたラモスは、同シーズンにトップチームデビューを果たした。

 185cmの恵まれた体格を持つラモスは多彩な得点パターンを持ち、ペナルティエリア内外のどこからでもゴールを決めることが出来る。さらにゴール前での鋭い嗅覚は、相手にとって最大の脅威となる。2021年9月から行われているU-21欧州選手権予選でも5試合8得点をマーク。現在得点ランキングトップに立っているこの新星FWは、間違いなく次世代のポルトガルのエースとなる逸材だ。

スポルティングの未来

FW:ティアゴ・トマス(U-21ポルトガル代表/スポルティングCP)
生年月日:2002年6月16日(19歳)
今季リーグ戦:12試合0得点0アシスト
市場価値:500万ユーロ(約6億円)

 2014年にスポルティングCPの下部組織に加入したティアゴ・トマスは、同クラブで徐々に頭角を現していった。2016年にU-17ポルトガル代表に選出されると、そこから各世代別代表に選出。16歳の頃にはU-21ポルトガル代表に名を連ねた。その勢いのまま評価を高めたティアゴは、18歳になった2020年にスポルティングCPとプロ契約。それから数日後の2020年7月1日に行われた第29節のギル・ビセンテFC戦でプロデビューを果たした。

 強靭なフィジカルとスピードを兼ね備えるティアゴは、サイドとセンターの両方でプレーすることが出来る。強引なドリブル突破やボールキープからゴールを決めるだけなく、チャンスメイクも出来るこのFWは、20/21シーズンになるとスタメンに定着。18歳ながらリーグ戦30試合で3得点2アシストの結果を残し、19年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。同クラブで飛躍を遂げ、欧州にその名を轟かせたこのFWには、現在6000万ユーロ(約72億円)のバイアウト条項が付いていると言われている。この男がビッグクラブに加入する際には、多額の移籍金が動くことになりそうだ。
 
<h2>スポルティングの大器

DF:エドゥアルド・クアレスマ(U-21ポルトガル代表/トンデラ)
生年月日:2002年3月2日(19歳)
今季リーグ戦:11試合0得点0アシスト
市場価値:400万ユーロ(約4.8億円)

 スポルティングの大器、エドゥアルド・クアレスマは8歳の頃にスポルティングCPの下部組織に加入。幼少期から凄まじい才能を見せたクアレスマは、19/20シーズンにU-23チームでCBのポジションを不動のものとすると、2020年6月に行われたポルトガル1部リーグ第25節のヴィトーリアSC戦でトップチームデビュー。18歳3ヵ月にしてリーグ戦フル出場を果たした。

 空中戦を得意とするクアレスマは、鋭い危機感知能力を兼ね備えている。18歳とは思えない程の落ち着きを見せるこのDFは、素早い反応とスピードを活かして広範囲をカバー。危ない場面では常にこの男が相手を潰している。スポルティングでの出場機会は少なかったが、今季レンタル移籍で加入しているトンデラでは定位置を確保。スタメン出場を続けているこの逸材DFは、すでに多くのビッグクラブから関心を集めている。そんな19歳DFの今後の成長に注目していきたい。