レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは、スペイン代表国籍の取得に近づいていると言われ続けながらも完了に至っていない。久保建英の去就にも影響する国籍取得の見通しはどうなっているのだろうか。

 2019年夏に久保がマドリーに加入した当初から、3つのEU外外国人枠を占めているのはブラジル人のヴィニシウスとDFエデル・ミリトン、FWロドリゴ・ゴエスの3人。久保がマドリーのトップチームでプレーできずにレンタルを繰り返す理由のひとつともなっている。

 3人のうちヴィニシウスは間もなくスペイン国籍を取得し、外国人枠が空くことになる見通しだと以前から言われ続けている。だが確実視されていた2021/22シーズン中の国籍取得も実現せずシーズンは終了を迎えた。

 スペイン『カデナ・セール』が伝えたところによれば、ヴィニシウスが昨年から申請を行いながらも手続きを終えられていない理由は、単純に管轄するスペイン法務省の事務処理キャパシティーの問題だという。南米出身者を中心にスペイン国籍取得の申請を行うのは当然サッカー選手だけには限らず、現時点で30万件以上の申請が手続きを待っている状態だとされている。

 担当する職員は30人前後であり、年間に処理できる件数は5万件から6万件程度。2016年に申請が行われながらも手続きが完了していないケースもあるとのこと。ヴィニシウスについても、今年夏の移籍市場の期間中に手続きが完了するかどうか不透明との見通しも示されている。

 だが、仮にヴィニシウスのスペイン国籍取得が完了しても、久保が来季のマドリーでプレーするのは容易ではないかもしれない。スペイン紙『アス』は、上記の内容を伝える中で久保には触れることなく、マンチェスター・シティのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを獲得するために外国人枠を空ける必要があることに関連付けた話としている。