【日本 4-1 ガーナ キリンカップサッカー2022】

 キリンカップサッカー2022の第1戦が10日に行われ、サッカー日本代表はガーナ代表に4-1で勝利を収めた。

 多くの選手がカタールワールドカップ本大会出場に向けたアピールに燃える中、MF堂安律も躍動した。4-3-3の右ウィングに入った堂安は攻撃のみならず、ハードな守備でも存在感を発揮。欧州での成長した姿を示した。

「まず勝つことが一番のアピールだと思うんで、負けたら話にならない」

 自分に自分でプレッシャーをかけているようだが、「プレッシャーのかかる状況で活躍している試合だと、周りを使いながら自分が生きるのはここ1〜2年すごく考えている」と堂安は語る。

 ドイツ1部のアルミニア・ビーレフェルトやオランダ1部のPSVアイントホーフェンで修羅場をくぐってきた経験が、堂安を大きく成長させた。

「何も考えずサッカーを楽しんでいる時は調子がいい。ビーレフェルトに移籍してからの2年間、PSVでの今季でいい感覚を取り戻せているので、考えすぎないでプレーするというのが大事なんじゃないか」と展望していた通り、のびのびと自分のプレーを表現することが好プレーにつながると実感しているところだ。

 攻撃で堂安らしい持ち味を出せるようになっただけでなく、かつては苦手だった守備も格段にたくましくなった。前線からの猛プレスでボールに食らいつき、激しいタックルで奪い切る。PSVを率いたロジャー・シュミット監督のもとで、ハードワークに磨きをかけてきた。

「強度の高い守備は、僕自身ドイツで成長したと思っていますし、PSVに戻ってからもウィングに対して守備をすごく求める監督だったので、そこを評価してもらってこの1年間、出場時間を多くもらえたと思います。しっかりチームのタスクをこなしながら、プラスアルファとして前線で自分の武器を出していけたらと思います」

 どんな状況でもチームプレーヤーとして振る舞えるようになったことで、堂安は「余裕や視野の広さも少しは成長できた」と実感している。一方で日本代表に選ばれ始めた頃の野心も失っていない。

 カタールワールドカップアジア最終予選ではMF伊東純也の台頭もあってチーム内で影が薄くなっていた堂安だが、重要戦力として再評価され始めている。6月シリーズはあと1試合。そこで9月以降につながる爪痕を残して、森保監督に自らの存在を改めてアピールしたい。

(取材・文:舩木渉)