アーセナルなどで活躍した元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーが、8日に現役引退を表明した。かつて将来を嘱望された“ガラスの天才”は、プレミアリーグの歴史を彩る素晴らしいゴールも残している。

 負傷による度重なる長期離脱に苦しめられるキャリアを過ごし、近年はクラブ探しにも苦戦する状況となっていたウィルシャー。2021/22シーズンの後半戦をデンマークのクラブで過ごしたのを最後に30歳でスパイクを脱ぎ、指導者の道を歩み始めることを決断した。

 クラブ最年少の16歳でデビューを飾ったウィルシャーは、アーセナルにとってまさに希望の星だった。在籍時に記録したプレミアリーグでの得点数は125試合出場で7得点と多くはないが、そのうちのひとつは芸術的なパスワークにより語り草となっている。

 そのゴールとは2013年10月に行われたノリッジ・シティ戦で記録されたもの。相手陣内中央でサンティ・カソルラのパスを受けたウィルシャーは、カソルラにボールを戻すとゴール前へと一気に駆け上がる。オリビエ・ジルーの巧みなラストパスを受けてGKの眼の前へと抜け出し、最後はダイレクトで軽く合わせてゴール左へ流し込んだ。

 ノリッジ戦での得点はシーズン後に、英『BBC』が行った投票による年間ベストゴールにも選出されている。ウィルシャーのキャリアの名場面のひとつとして今後も記憶されていくことになりそうだ。