EAFF E-1サッカー選手権、香港代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表され、20歳のMF藤田譲瑠チマが11人の中に名を連ねた。同選手はこれが嬉しいA代表デビューとなる。

 ナイジェリア人の父と日本の母をもつ藤田は東京ヴェルディの下部組織出身で、2020年にトップチーム昇格を果たした。1年目からJ2リーグで41試合に出場するなど主力として活躍すると、翌2021シーズンには徳島ヴォルティスに移籍。自身初となるJ1の舞台でも存在感を発揮したことで、さらに評価を高めることになった。

 そして今季からは横浜F・マリノスに所属。多くの実力者がいる中でも持ち味を発揮しており、ここまでJ1で17試合に出場して首位を走るクラブを支えている。

 また、藤田はパリ五輪世代の1人でもある。先月開催されたAFC U-23アジアカップ・ウズベキスタン2022では主将としてU-21日本代表を牽引。目標であった優勝には届かなかったが、個人としてのパフォーマンスは大会通して目を見張るものがあった。

 そんな藤田は20歳と若いながら、MFとしての完成度が非常に高い選手だ。

 運動量が抜群に豊富で体の使い方も上手く、ボール奪取能力に優れる。足元の技術にも長けているため、ボールの受け手としても出し手としても機能する。そして、非凡な推進力も持ち合わせるなど、中盤の選手に求められるすべてのプレーを高いレベルでこなせるのが強みだ。その中から一つでも飛び抜けた武器を身に着けることができれば、藤田はより恐ろしい存在となるだろう。

 20歳の逸材MFにとって今回のE-1選手権は、今後のキャリアを考えても絶好のチャンスと言える。森保一監督に向け、思う存分自身をアピールしてほしい。