●3位:トッテナム(昨季リーグ4位)

 今夏も資金力のあるプレミアリーグでは多くの大型移籍が成立し、特に「ビッグ6」と呼ばれる6クラブは例年以上に選手の入れ替わりが多い移籍市場となった。その補強が的確だったかどうかは気になるところだろう。今回はビッグ6の各クラブの補強を評価し、ランキング形式で紹介する。

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≪加入≫
GK
フレイザー・フォースター(←サウサンプトン)

DF
クレマン・ラングレ(←バルセロナ)
ジェド・スペンス(←ミドルズブラ)
デスティニー・ウドジェ(←ウディネーゼ)

MF
イバン・ペリシッチ(←インテル)
イヴ・ビスマ(←ブライトン)

FW
リシャルリソン(←エバートン)

≪放出≫
GK
ピエルルイジ・ゴッリーニ(→アタランタ)

DF
セルヒオ・レギロン(→アトレティコ・マドリード)※ローン移籍
ジョー・ロドン(→スタッド・レンヌ)※ローン移籍
デスティニー・ウドジェ(→ウディネーゼ)※ローン移籍
キャメロン・カーター=ヴィッカース(→セルティック)

MF
タンギ・エンドンベレ(→ナポリ)※ローン移籍
ハリー・ウィンクス(→サンプドリア)※ローン移籍
ジョバンニ・ロ・チェルソ(→ビジャレアル)※ローン移籍
ジャック・クラーク(→サンダーランド)

FW
ステーフェン・ベルフワイン(→アヤックス)

 ヌーノ・エスピリト・サント監督で開幕を迎えた昨季はスタードダッシュに失敗したが、アントニオ・コンテ監督へと監督が代わってからは強さを取り戻し、冬の移籍市場ではロドリゴ・ベンタンクールとデヤン・クルゼフスキを獲得した。この2人の補強でトッテナムはベストメンバーが揃い、今夏の移籍市場ではスタメンクラスの選手の退団はなく、戦力は維持された。

 この完成されたスカッドにイバン・ペリシッチ、イヴ・ビスマ、リシャルリソン、クレマン・ラングレら実績と実力を兼ね備える選手たちが加わった。彼らがチームに加入することで適切なポジション争いが生まれ、チーム全体にさらなる成長を促すことができている。

 「優勝請負人」ともいわれるこのイタリア人指揮官だが、実はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)などの欧州カップ戦では一度も結果を残すことができていない。その理由は主力の固定化だ。それによってターンオーバーを苦手としているが、現在のトッテナムは今夏の補強を受けてベストメンバー+αの戦力が揃っており、多くの先発メンバーを入れ替えた第6節フラム戦でも勝利という結果を残している。コンテ監督の選択肢を増やしたのは間違いなくよい判断だ。

 特にリシャルリソンの補強は大きいだろう。昨季は所属するエバートンが絶不調だった中でも孤軍奮闘して残留に導き、ブラジル代表でもスタメンに定着するストライカーがハリー・ケイン、ソン・フンミン、クルゼフスキの後ろに控えているのは贅沢過ぎる。クラブにとって念願のタイトル獲得も夢ではない戦力が揃ったと言っても過言ではない。