●2位:マンチェスター・ユナイテッド(昨季リーグ6位)

 今夏も資金力のあるプレミアリーグでは多くの大型移籍が成立し、特に「ビッグ6」と呼ばれる6クラブは例年以上に選手の入れ替わりが多い移籍市場となった。その補強が的確だったかどうかは気になるところだろう。今回はビッグ6の各クラブの補強を評価し、ランキング形式で紹介する。

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≪加入≫
GK
マルティン・ドゥブラフカ(←ニューカッスル)

DF
タイレル・マラシア(←フェイエノールト)
リサンドロ・マルティネス(←アヤックス)

MF
クリスティアン・エリクセン(←ブレントフォード)
カゼミーロ(←レアル・マドリード)

FW
アントニー(←アヤックス)

≪放出≫
GK
ディーン・ヘンダーソン(→ノッティンガム・フォレスト)
リー・グラント(→現役引退)

DF
エリック・バイリー(→マルセイユ)※ローン移籍
アレックス・テレス(→セビージャ)※ローン移籍
アルバロ・フェルナンデス(→プレストン)※ローン移籍

MF
ポール・ポグバ(→ユベントス)
ジェシー・リンガード(→ノッティンガム・フォレスト)
ネマニャ・マティッチ(→ローマ)
タヒス・チョン(→バーミンガム)
ハンニバル・メイブリ(→バーミンガム)※ローン移籍
ファン・マタ(→無所属)

FW
エディソン・カバーニ(→バレンシア)

 アヤックスで大成功を収めたエリック・テン・ハグ監督を新指揮官に迎えたマンチェスター・ユナイテッドは2年連続の大型補強を敢行。リサンドロ・マルティネスとアントニーという2人のアヤックス時代の教え子に加えて、クリスティアン・エリクセンとカゼミーロといったワールドクラスの選手の獲得にも成功している。

 特に当たり補強なのがリサンドロ・マルティネスとクリスティアン・エリクセンの2名だ。前者は最近のユナイテッドの最終ラインにいなかったタイプの選手であり、シュートブロックやタックルの後に見せる渾身のガッツポーズはチームの士気を上げている。これに乗せられてか周りの選手も良いパフォーマンスをした後にお互いを讃え合うことが増え、昨季と比較すると段違いに最終ラインがまとまっている。

 古巣ブレントフォード戦こそ失点に関与したエリクセンだが、それ以降の試合では高いパフォーマンスを維持している。昨季までのスコット・マクトミネイ、フレッジのボランチコンビでは少なかった攻撃のスイッチを入れる縦パスを頻繁に前線に当てており、先日行われたアーセナル戦でもエリクセンの縦パスから2ゴールが生まれた。

 一列前のブルーノ・フェルナンデスとの相性も良く、「ピッチ上の指揮官」が2人いるユナイテッドはかなり強力だ。圧倒的な運動量と対人戦の強さが持ち味のカゼミーロがチームの戦術にフィットし、彼らの背後をカバーすることができれば、より穴のない強力なチームが出来上がるだろう。既に昨季終盤の絶望的なサッカーから大幅な改善が見られており、今夏の補強は大いに評価すべきだ。