スペイン1部のエスパニョールに所属していたスペイン代表FWラウール・デ・トマスは、ラージョ・バジェカーノへ完全移籍することが決定した。13日に両クラブより発表が行われている。

 ラージョ側の発表によれば契約期間は2026/27シーズン終了までの5年間。移籍金とボーナス合わせて1200万ユーロ(約17億3000万円)前後がエスパニョールに支払われると報じられている。

 だが現在はすでに夏の移籍市場が終了しており、ラージョで選手登録を行うことは不可能。公式戦に出場するには冬の移籍市場が開く1月まで待たなければならない。

 エスパニョールでは2020/21シーズンに2部得点王に輝いてチームを昇格に導き、昨季も1部で17ゴールと活躍したデ・トマス。夏の移籍市場ではマンチェスター・ユナイテッドなどプレミアリーグのビッグクラブからの関心も盛んに噂となっていた。

 昨年スペイン代表デビューを飾ったデ・トマスは、今年6月に行われたネーションズリーグの試合などにも出場しており、カタールワールドカップに向けてメンバー入りを争う選手の一人となる可能性もあった。だが1月までクラブでの公式戦に出場できない状況となったことで、ワールドカップ出場の道も事実上閉ざされたことになると考えられている。

 契約延長交渉などをめぐってエスパニョールとの関係が悪化していたことに加えて、古巣であるラージョへ復帰を強く望んだこと、マドリードの家族の近くで過ごしたいことなどが移籍を選んだ理由だとみられている。ワールドカップ出場の可能性を自ら閉ざしてまで期間外に移籍するという異例の決断を下す形となった。