日本サッカー協会(JFA)は16日、欧州遠征に臨むサッカーU-21日本代表メンバーを発表した。22日にはスペインでU-21スイス代表と、26日にはイタリアでU-21イタリア代表と対戦する予定になっている。

 今回の招集メンバーの中には、A代表経験者が3人いる。横浜F・マリノス所属のMF藤田譲瑠チマ、柏レイソル所属のFW細谷真大、そして浦和レッズ所属のGK鈴木彩艶だ。いずれも7月のEAFF E-1サッカー選手権決勝大会で日本代表デビューを飾った。

 9月にドイツ遠征を行う日本代表メンバーには入れなかったが、今回は同時期に欧州で活動するU-21日本代表に参加予定。3人がパリ五輪世代の選手たちに自らのA代表での経験を還元できれば、チームの成長を大きく後押しするはずだ。

 U-21日本代表を率いる大岩剛監督も「彼らはE-1で非常に貴重な経験をし、レベルを体感したことで、自分たちなりにいろいろ感じ取ったと思います」と述べる。そして「クラブに戻ってからのパフォーマンスを見ても、当然日程上の厳しさ(を乗り越えること)が求められているのが代表選手ですので、そのタフさは彼らも見せてくれているのではないか」とA代表を経験した3選手の成長ぶりを高く評価しているようだった。

 今回の欧州遠征もハードスケジュールになる。細谷と鈴木は17日に所属クラブでのリーグ戦をこなして18日に代表チームへ合流して離日、藤田は18日にマリノスでの試合を終えると、休みなくその日の夜に日本を飛び立つことになる。

 その後、スペインで2日間のチームトレーニングを行なって22日にU-21スイス代表と対戦。翌日にスペインからイタリアへ移動し、2日間の練習ののちに26日のU-21イタリア代表戦を迎える。

 これまでも藤田らは6月のAFC U-23アジアカップなどで過密日程の代表活動を経験し、7月にはA代表としてE-1選手権を戦った。大岩監督はそれらの経験から得た知見を「しっかりと我々のグループに落とし込む、反映させるところを引き続きやってほしいなと思っています」と要求する。

 E-1選手権は国内組のみで編成された日本代表だったとはいえ、Jリーグでもトップクラスの選手たちが集まったチームの中に身を置いて新たに感じたものはたくさんあったはず。藤田、細谷、鈴木の3人がU-21日本代表をさらなる高みに導いてくれることを期待したい。

(取材・文:舩木渉)