明治安田生命J1リーグ第30節、湘南ベルマーレ対浦和レッズで、酒井宏樹が先発に復帰した。15日に発表されたサッカー日本代表メンバーにも名を連ねており、11月に開幕するカタールワールドカップに向けて、日本代表にとっては追い風となるはずだ。

 酒井が日本代表でプレーするのは今年2月以来で、右足第5中足骨の骨挫傷で3月の最終予選ラスト2試合を欠場していた。その後は同箇所に対して保存療法を続けていたが5月3日に手術に踏み切り、6月下旬に復帰。7月には左膝を負傷、8月には右足ふくらはぎの肉離れによって戦線離脱を余儀なくされていた。

 今月14日のセレッソ大阪戦で後半開始から45分間プレーし、17日の湘南戦では23日ぶりに先発メンバーに名を連ねた。「ここ(レモンガススタジアム平塚)のピッチは本当に重いんで疲労はきました」と試合後に述べている。

「(復帰後)初めての90分ですし、このくらいなのかなと思いつつ、まだまだなのかもしれない。これは時間が解決してくれるものなので全然焦っていないです」

 久々のフル出場ということでコンディションが完全に戻ったわけではないが、サイドを上下動する走力やフィジカルコンタクトなど、酒井の特徴は随所に見られた。さらに、ワールドカップ前最後の活動期間になる日本代表についても見通しをっている。

「個人のパフォーマンスというより、周りの人との関係性を深めないと、それが結局僕のパフォーマンスにつながってくるので。久々の代表ですし、試すところは増える。それが親善試合の意義だと思うので、本番に向けて準備していきたい」

 32歳の右サイドバックのコンディションは、本大会までにどこまで戻るのだろうか。ドイツ、フランスでワールドクラスの選手たちと対峙し、前回のワールドカップを経験している酒井の存在は日本代表の浮沈にかかわる。