サッカー日本代表は23日、キリンチャレンジカップ2022でアメリカ合衆国代表と対戦する。

 カタールワールドカップにも出場するアメリカ代表は、今後が楽しみな有望な若手選手の宝庫。その中でエースストライカーの重責を担うのは、FCダラスに所属するFWヘスス・フェレイラだ。

 父であるダビド・フェレイラは元コロンビア代表の攻撃的MFで、同国の強豪アメリカ・デ・カリに所属していた2000年にヘススが生まれた。その後、父がメジャーリーグ・サッカー(MLS)のFCダラスに移籍したタイミングでアメリカへ移住する。当時ヘスス・フェレイラは10歳だった。

 そこでFCダラスの下部組織に入団し、頭角を現したヘスス・フェレイラは2017年6月に16歳でプロデビューを果たす。そして、デビュー戦となったレアル・ソルトレイク戦でいきなり初ゴールも奪った。

 当時はまだコロンビア国籍だったものの、U-17アメリカ代表のキャンプに招集されるなどアメリカでの代表入りに向けた動きは始まっていた。2019年にアメリカの市民権を取得し、東京五輪出場を目指すU-23アメリカ代表に初招集。さらに2020年1月にA代表へ引き上げられ、アメリカ代表デビューを果たした。

 欧州でのプレー経験はなく、プロキャリアは下部組織時代から過ごしてきたFCダラス一筋。今季はMLSでリーグ戦31試合に出場し18得点5アシストと、すでに昨季の2倍以上のゴール数で大ブレイクを果たしている。

 ヘスス・フェレイラは身長173cmと小柄だが、巧みなポジショニングで相手のマークから離れ、ゴール前でフリーになってフィニッシュまで持ち込むクレバーなスタイルでゴールを量産する。特に相手ディフェンスラインの背後への抜け出しやクロスに対するアプローチに優れ、ワンタッチでも正確なコントロールショットを披露する。日本代表も自陣ゴール前でヘスス・フェレイラを自由にさせないよう警戒する必要があるだろう。

 アメリカ代表で最前線のポジションを争うのは、オランダ1部のフローニンゲンでプレーするリカルド・ペピだ。ヘスス・フェレイラとはFCダラスでもチームメイトだった経験があるメキシコ系のストライカーは、一足早く欧州に渡り、今年1月にドイツ1部のアウクスブルクと契約した。

 ブンデスリーガではなかなかゴールを奪えず、今季はフローニンゲンへ期限付き移籍している。ペピは2003年生まれの19歳で、ヘスス・フェレイラとは違い185cmの長身と高い身体能力を武器にするストライカー。16歳でMLSデビューを果たした逸材はカタールワールドカップにおける注目のタレントの1人だ。