サッカー日本代表は27日、カタールワールドカップのグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦する。

 初戦のスペイン代表戦は0-7の大敗で、シュートを1本も打たせてもらえなかった。それでもコスタリカ代表の攻撃の軸を担うFWジョエル・キャンベルは前向きな姿勢を貫く。「可能性がある限り、全て信じていきたい。まだ決勝トーナメントに行ける可能性がある、明日はそれを勝ち取りにいく。日本代表に勝てば、まだ可能性はある」と。

 キャンベルは日本代表が警戒しなければならないキーマンの1人だ。現代表では4-4-2の2トップの一角に入り、やや下がり目のセカンドトップ的に振る舞う。30歳になった万能アタッカーは自由に動いて組み立てからチャンスメイク、フィニッシュまで全ての局面に絡む。

 中盤まで下がってボランチのゲームメイクを助け、サイドに展開して自らはゴール前へ。ペナルティエリア付近ではクロスやスルーパスで最前線のFWアンソニー・コントレラスにチャンスを供給するだけでなく、フィニッシュ役として強烈なシュートを見舞うことも。テクニカルなドリブルを駆使し独力で局面を打開する選択肢も持っている。自由を与えると、非常に怖い選手だ。

 キャンベルは2011年に若くしてアーセナルに引き抜かれ、フランスのロリアンやスペインのレアル・ベティス、ギリシャのオリンピアコスへの期限付き移籍を経験した。2014年のアーセナル復帰後、なかなかトップチームで出場機会を得られず苦しんだ時期もある。

 結局イングランドでは芽が出ず、スペインのビジャレアルやポルトガルのスポルティングCPへのレンタル、2度目のベティス加入、そしてイタリアのフロジノーネでのプレーを経て、メキシコにたどり着いた。

 毎年のように所属クラブを変えていた流浪のキャンベルにとって、メキシコは安住の地になったようだ。多くの出場機会を得て成長し、コスタリカ代表ではもうすぐ通算120キャップを達成しようとしている。

「日本代表に勝利するために、できる限りのことをするつもりだ」

 今年限りでの現役引退を表明しているMFブライアン・ルイスの跡を継ぎ、これからは精神的支柱としてもコスタリカ代表を引っ張っていくことが期待されるキャンベルは日本代表戦でどんなプレーを見せるだろうか。バイタルエリアで自由を与えてしまえば、たちまち痛い目を見ることになるだろう。