UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ、インテル対ミランが現地時間16日にスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行われる。1stレグを0-2で落としたミランにとって、2ndレグでどのように逆転を図るかが重要になる中、イタリアメディア『コリエーレ・デラ・セラ』がミランの戦い方を提言している。

 2点ビハインドのミランは、失点を防ぎながら逆転への糸口を見つけなければならない。非常に難しいミッションをクリアするために、同紙は3バックを採用するプランを提示する。

 今季のミランは4バックだけでなく、3バックで戦うこともある。不調に陥った時期には3バックに変更したことで調子を取り戻したこともあり、CLラウンド16では3バックでトッテナムを撃破している。同紙は3バックのメリットとして自陣深くでの守備の安定感を挙げる。インテルを自陣にうまく引き込み、得意のカウンターから得点を狙う構図を描いている。ラファエル・レオンが復帰することになれば、より攻撃の威力は増すだろう。

 同紙は、ロングキックで攻撃の起点を作れるマイク・メニャンをGKに据え、CBにはピエール・カルル、フィカヨ・トモリ、マリック・チャウの3人の名前を挙げた。ウイングバックにはジュニオール・メシアスとテオ・エルナンデスを置き、ボランチはサンドロ・トナーリとラデ・クルニッチ。前線はオリヴィエ・ジルーの背後にブラヒム・ディアスとレオンを配置する布陣を提案した。ベンチにはリバプール時代にバルセロナ戦で劇的な逆転ゴールを決めたディボック・オリギが控えることになる。

 また同紙は精神面にも言及し、前述のリバプールの逆転劇の試合前にユルゲン・クロップ監督が口にした「うまくいけばいい。さもなくば美しく失敗する」という言葉を引用した。ミランにとっての「美しい」を、同紙は「バランスと勇気を組み合わせ、選手の能力を最大限発揮すること」と表現し、どんな犠牲を払ってでも勝つという思考ではなく、ミランらしいサッカーをすることが重要だと強調した。