●FW:山岸祐也(背番号11)

明治安田J1リーグの2024シーズンは2月23日に開幕を迎える。昨季勝ち点52の6位でフィニッシュした名古屋グランパスは、今冬にこれまでの陣容を刷新する大型補強を敢行した。今回は、彼らの中から新天地での活躍が期待される5選手を紹介する。※スタッツは『Transfermarkt』とデータサイト『Sofa Score』を参照
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生年月日:1993年8月29日(30歳)
前所属クラブ:アビスパ福岡
2023リーグ戦成績:34試合10ゴール4アシスト

 天皇杯優勝の肩書をつけて、Jリーグ屈指の実力派FWが名古屋グランパスに来た。

 2022シーズンから名古屋を率いる長谷川健太監督は、クラブ公式YouTubeでも配信された就任会見で「シーズン50得点」を目標に掲げていたが2季連続で達成されていない。昨季は、前半戦こそ好調を維持していたものの、マテウス・カストロ退団後は得点力不足に苦しみアウェイゲームで勝ち点を落とし続けた。長く名古屋に付きまとう得点力不足から脱却するために白羽の矢が立ったのが、昨季までアビスパ福岡に所属していたFW山岸祐也だ。

 現在30歳の山岸は、2022シーズン、そして昨季と2季連続でリーグ戦10ゴールをマークしており、まさに名古屋が欲しかった得点力不足解消の特効薬。万能型ストライカータイプの同選手は、左右両足、そして頭を使ってどんなシチュエーションからでもゴールネットを揺らすことができる。これは昨季奪った10ゴールの内訳が右足5、左足2、ヘディング3であることからも分かるだろう。

 また単独でゴールを奪うだけでなく、体を張ったポストプレーにも定評があり、自身の位置でボールをキープして味方選手が前線に上がってくる時間を作ることも得意。そのため、チーム全体の攻撃の活性化に期待できるだろう。今季は元デンマーク代表FWキャスパー・ユンカーとの共演も楽しみだ。

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●DF:ハ・チャンレ(背番号3)

生年月日:1994年10月16日(29歳)
前所属クラブ:浦項スティーラーズ(韓国)
2023リーグ戦成績:28試合2ゴール0アシスト

 藤井陽也、中谷進之介、丸山祐市と多くの主力ディフェンダーが今オフに退団した名古屋グランパスは、新たな守備の要としてハ・チャンレを獲得した。

 現在29歳のハ・チャンレは、身長188cm、体重82kgのフィジカルを存分に活かしたアグレッシブな守備が魅力的なDFだ。前所属のKリーグ1部の浦項スティーラースでは、4バックのセンターバックとして昨季リーグ戦28試合に出場。地上戦、空中戦共に強く、セットプレーのターゲットとしても期待ができる。昨季リーグ戦で記録した2ゴールはどちらもセットプレーから生まれたものだ。

 またパスの精度が高く、後方から前線の選手へロングパスを届けるのも得意としている。昨季は1試合あたりのパス成功率が90%を記録し、チームトップの数字を叩き出している。

 一方で気になるのが、昨季リーグ戦で記録した警告数の多さ。イエローカード6枚、レッドカード2枚を貰っている。リーグによってカードの基準に違いはあるが、ここは気をつけてもらいたいところだ。

 前述した通り堅守を支えていたディフェンス陣の顔ぶれが大きく変わった名古屋において、経験豊富なハ・チャンレにはディフェンスリーダーの役割も求められる。浦項では副キャプテンを務めていた経験があるため、若返った守備陣を闘争心あふれるプレーで引っ張ってくれることに期待したい。

●MF:中山克広(背番号27)

生年月日:1996年7月17日(27歳)
前所属クラブ:清水エスパルス
2023リーグ戦成績:38試合8ゴール3アシスト

 日本平を沸かせた快速サイドアタッカーが、J1の舞台に戻ってきた。

 2021年に清水エスパルスに加入した中山克広は、長い足を効果的に使った大きなストライドで圧倒的なスピードを出すことができる。対峙するDFを置き去りにして、ドリブルで素早くサイドを駆け上がるプレーは彼の十八番。これを90分間繰り返すことを可能にする驚異的なスタミナを持っていることも魅力的だ。昨季はリーグ戦38試合に出場し、8ゴール3アシストを記録している。

 加えてシュート技術が高い。スピードを活かして相手DFの背後を取った後、力強いシュートで得点を奪う。ここぞの場面で見せる決定力は、得点力不足に悩まされる長谷川健太体制の名古屋で輝くだろう。先日行われたFC岐阜とのプレシーズンマッチでは、早くも先発出場を果たすと32分に移籍後初ゴールを記録。こぼれ球にいち早く反応して、逆足の左足で正確なシュートを放ちゴールネットを揺らした。

 左右両サイドハーフで起用可能な森下龍矢が今オフにポーランドへ渡ったことで、中山は久保藤次郎とポジションを争うことになった。23日に行われる鹿島アントラーズとの開幕戦では、どちらがスターティングメンバーに名を連ねるだろうか。

●DF:井上詩音(背番号4)

生年月日:2000年4月25日(23歳)
前所属クラブ:ヴァンフォーレ甲府
2023リーグ戦成績:30試合1ゴール0アシスト

 名古屋グランパスのDNAを受け継ぐ、若きディフェンダーが帰ってきた。

 ヴァンフォーレ甲府から加入した井上詩音は、愛知県出身で地元名古屋の下部組織で育った。下部組織では、現在日本代表で活躍する菅原由勢や今冬に海外挑戦を決断した藤井陽也と同期で、いよいよJ1でそのプレーを見られることが楽しみな期待の若手選手である。

 23歳の新戦力は、スピードを活かした対人守備に自信を持つ。3バックを採用する長谷川健太体制の名古屋では、CBにサイドに空いたスペースをカバーする役割が求められるため、井上のスピードは大きな強みになるだろう。

 昨季はJ2でリーグ戦30試合に出場。加えて、クラブ史上初めての挑戦となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で5試合に出場し、プロ1年目ながら即戦力として活躍した。名古屋ではルーキーイヤーで得た経験を存分に発揮してもらいたいものだ。

 先日、クラブから井上の背番号が4になることが発表され、今季副キャプテンに就任することも決まった。偉大なレジェンドたちが身につけた背番号4に恥じぬ、充実したシーズンを過ごせるだろうか。

●MF:小野雅史(背番号41)

生年月日:1996年8月9日(27歳)
前所属:モンテディオ山形
2023リーグ戦成績:38試合0ゴール3アシスト

 昨季までJ2リーグでプレーしていた小野雅史は、今冬に名古屋グランパスへ個人昇格を果たした。

 大宮アルディージャの下部組織で育った27歳の左サイドバックは、2019年に同クラブのトップチーム入り。当初は中盤の選手として左サイドハーフやトップ下で起用されていたが、2022シーズンに左SBにコンバートされた。2023年冬に移籍した前所属の山形でも大宮時代と同じく左SBでの起用がメインとなっている。昨季3バックを採用していた長谷川健太監督率いる名古屋では、順当に行けば左ウィングバックの戦力として数えられているだろう。

 小野の魅力は、高い走力とタイミングの良い攻撃参加にある。献身的な守備もできるため、攻守にバランスの良いSBだと言えるだろう。また狭いエリアでも簡単にボールを失わず、精度の高いロングパスで局面を打開できる点も強みの1つだ。昨季はリーグ戦38試合に出場し3アシストを記録している。

 今季は、同じく新加入の山中亮輔(セレッソ大阪から完全移籍)とポジションを争うことになる。先日行われたFC岐阜とのプレシーズンマッチでは山中が先発したが、より守備的な戦い方をする場合は攻守に貢献できる小野に軍配が上がる。初めてのJ1の舞台で躍動する小野の姿が楽しみだ。

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