災地や事故現場にその会社あり—。

シェルドン・イエレン(59)率いる「ベルフォア・ホールディングス」は、30年以上にわたって災害の復旧支援をしてきた。

同社は、2005年にニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナなどの自然災害をはじめ、01年の全米同時多発テロのような事件や航空機の墜落事故、火事や浸水まで幅広い現場に出動しては機械の復旧や洗浄作業を行っている。

災害復旧は地元企業がすることが一般的だが、ベルフォアが持つような規模と経験を欠くことが多い。だからこそ、ベルフォアには大手保険会社や大企業から最初に声がかかりやすい。その結果、昨年は15億ドルも売り上げている。

CEOのイエレンは、面倒見のよい”親分肌”として知られている。買収した競合82社のうち、68人の元経営者が同社に残っているという。

競合だった部下の一人はこう話す。「シェルドンは、自分に対して忠誠を誓う部下のことは必ず守る。そういう義理堅い男だよ」

シェルドン・イエレン◎災害復旧支援企業「ベルフォア・ホールディングス」CEO。地元の体操クラブで勤めた後、結婚を機に、妻の親族が経営する修繕会社「インレコン」で働き始める。1992年に同社が機械製造大手「マスコ」に買収された後、ドイツの復旧支援大手「ベルフォア」の傘下に。CEOとして21カ国7000人以上の従業員を率いる。

Forbes JAPAN 編集部