管理職のあなたは、自分が人の管理が得意だと思っている。だが、あなたの管理能力について部下がどう思っているかは、分かっているだろうか?

コンサルティング会社ロバート・ハーフ・マネジメント・リソーシズの調査によると、上司が伸ばす必要があると従業員から思われている能力の1位は「コミュニケーション・外交能力」だった。

「上司が1番伸ばす必要があると思う能力は何ですか?」との質問に対し、従業員のほぼ3人に1人(30%)がコミュニケーションと外交の能力と答えた。2位以降は専門性(18%)、リーダーシップ(17%)、戦略的思考(14%)が続いた。

コミュニケーション能力を磨くには

自分のコミュニケーション能力を部下がどう評価しているか分からなければ、確認してみよう。そのための方法の一つとして、フィードバックを頼む手がある。ロバート・ハーフ・マネジメント・リソーシズ幹部のティム・ハードは、次のような質問を積極的に部下に投げかけ、フィードバックを得るよう勧めている。

・コミュニケーションに関し、私がよく出来ている点と、改善できる点は何か。

・今以上に私が伝える必要があると思う情報は何か。

・1番好きなコミュニケーション方法は何か。

・どんなコミュニケーション方法をもっと取ればよいと思うか。

・私がコミュニケーションをうまく取らなかったことにより、あなたの仕事にどのような悪影響が出たことがあるか。

・私の聞く能力をどう評価するか。

・あなたが質問やフィードバックをしやすくするために、何か私にできることはあるか。

いつも時間に追われているあなたは、内部コミュニケーションを取る暇がないと感じているかもしれない。だがチームからのフィードバックによっては、組織のより大きな部分での進捗を伝えるため、また、各従業員が自分の仕事がなぜ大切で、会社の利益にどう貢献しているかを理解できるよう、コミュニケーションにもっと時間を取るべきかもしれない。

外交力を磨くには

外交力とは、肯定的かつ戦略的、効果的なやり方で人々と協働し、関係を築く能力だ。国際的な場だけでなく、管理職が自分のチームと共に働きコミュニケーションを取る際にも必要となる。

部下とのコミュニケーションで外交力を発揮するには、次のような方法がある。

・定期的にコミュニケーションの機会を作り、進捗や重要事項についての最新情報をチームに伝える。

・可能な限りオープンかつ正直でありつつ、機密情報の扱いには気をつける。

・個人やグループによってコミュニケーションを適切に調整する。

・自分が次に何を話すかではなく、相手が何を言っているのかに集中し、「アクティブリスニング」の練習をする。

・意見を言う前に、状況や問題をあらゆる面から理解しようとする。

・チーム内やチーム間での関係強化に努める。

・怒りを煽ったり、失礼だったり、事情を把握していないと思われたりするような言い方ではなく、思慮に富み、穏やかで、相手への敬意を示す言い方をする。

・自然体を保ち、チームにあなたの人となりを知ってもらう。

コミュニケーション能力や外交力を高めようとして、上司らしくあろうと頑張り過ぎると、あなたらしさが無くなってしまうので注意しよう。

「正直で、共感できる存在になること。また時には、弱みも見せるべき」とハードは言う。「誤りは人の常。部下はあなたが完璧ではなく、自分にも完璧を求めていないということを知りたいものだ」

Lisa Quast