世界で最大のECサイトを運営するアリババと、そのライバルで業界2位のJD.com(京東商城)の違いは何だろう。アリババはECサイトのプラットフォームに徹し、自社からダイレクトな販売はせず、配送も外部業者に委託している。一方でJDは自社で商品を仕入れて販売、さらに配送に関しても自社の物流ネットワークを持っている。

筆者は先日、JDの幹部と面会し今後の戦略を聞いてみた。以下にJDが今後の事業展開において掲げる、4つのキーワードを列挙した。

本物だけ:
JDは偽物に対し「容赦しない」ポリシーを掲げている。彼らの差別化戦略の重要な部分だ。

自社物流:
JDは高い品質とスピードを持つ物流サービスを提供している。同社の物流システムは中国の人口の99%をカバーしている。強力な倉庫・配送センターネットワークに支えられたJDの物流システムは、当日配送も実施。午前11時までに注文したら、その日に受け取ることができる。香港、マカオ、台湾への無料配送も行っている。

玄関までの配送:
JDは自社のユニフォームを着たスタッフが玄関先までの配送を担う。消費者の信頼とユーザー体験を高めるため、車、カート、ドローンのようなさまざまな配送ツール、AIやARやVR、ブロックチェーンのような次世代技術も積極的に導入テストを行っている。

パートナーシップ:
JDは9億ユーザーをかかえるメッセージアプリ「WeChat」を運営するテンセントと協業し、20%の出資を受けることで、マーケットや消費者とのアクセスを高めている。同社はウォルマートからも10%の出資を受けているほか、バイドゥとも提携している。

JDは2017年の独身の日(11月11日)に190億ドル(約2.1兆円)の売り上げを記録した。アリババの売上250億ドルには届いていないが、同社は独自のやり方でアリババを追撃しようとしている。

Frank Lavin