高い技術と突出したデザイン性によって、憧れの音響ブランドのひとつとなっているバング・アンド・オルフセン。今年は日本法人を立ち上げ、さらなる飛躍を狙う。マーケット・ディレクターの水尾正人さんに、いまお気に入りの腕時計を聞いた。

バング・アンド・オルフセンというブランドをご存じだろうか? 1925年に創業され、随分前から日本でも販売されており、一部の人からは”お洒落なブランド”としても認知されている音響機器メーカーである。とくにそのデザインは、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに18もの製品が展示されるほどのクオリティと普遍性を誇っている。
 
今年は日本法人が立ち上がり、日本のマーケットのさらなる発展を目論んでいる。そして、それを担っているのが、水尾正人さんだ。

「バング・アンド・オルフセンの製品は、オーディオの専門家がケーブルをいっぱい繋いで、自分の座ったポジションでいい音を聞くというものではなく、このコンディションだったらこの音が最高、と機械が調整して音を届けてくれるというもの。一般の方が使うことを前提とし、ルックスもよくて、インテリアとしても存在感があって、音質、音響もいいということでは、かなり高いレベルにあるのでは、と思っています」
 
すでにブランドを知る人々の間での評価は高いものの、いかにより多くの人々にブランドを認知してもらい、魅力を伝えていくかが目下の課題だと水尾さんは言う。シューズブランドを皮切りに、革小物、通販会社、ラゲッジブランドなど、良質のモノを扱う現場で培ったご自身の経験が、これから活きてくることだろう。
 
そんな、プロとしてモノに接してきた水尾さんが、いまもっとも気に入ってる時計がA. ランゲ&ゾーネ。そして、ファースト・ランゲが「ランゲ1」という水尾さんのイチオシが「サクソニア・ムーンフェイズ」である。

「いまは、シンプルな時計が好きですね。基本は3針で、センターセコンドが気に入ってるんですが、スモールセコンドにするならもうひと機能欲しい。その点ムーンフェイズは、わかりやすく、美しいので、いいですね。とくにホワイトゴールドケースとブラックダイヤルは、僕の中では、旬なんです」
 

A.ランゲ&ゾーネは「10年、20年経って、これが嫌だという人はいない」普遍のデザインが大きな利点。さらに、どこに行っても人に嫌がられないし、ビジネスの場で威力を発揮することもある。

「かつて携わったブランドが表参道に直営店を出すときに、そこは人気だから難しいと言われてたのですが、A.ランゲ&ゾーネの時計をしてたことで気に入られ、契約に結びついたこともありました」
 
日本法人の立ち上げにも、間違いなく欠かせない腕時計である。



A.LANGE & SÖHNE/SAXONIA MOON PHASE
ブランドを象徴するアウトサイズデイトとムーンフェイズという人気の高い複雑機構をブラックダイヤルに配したモデル。ムーンフェイズ機能は、122.6年間で1日分の誤差しか生じないという高い精度を誇る。そして、ムーンフェイズ表示は絶えず回転する筒車と連動。またランゲ独特のアウトサイズデイトは、白地に数字をプリントするのではなく、ダイヤルに自然と溶け込むように黒地のディスクに白色の数字がプリントされている。

ムーブメント : 自動巻き
パワーリザーブ : 約72時間
ケース素材 : 18KWGケース
ケース径 : 40mm
価格 : 3,190,000円
問い合わせ : A.ランゲ&ゾーネ 03-4461-8080

水尾正人◎専門商社、国産皮革メーカーを経て2010年HEC経済大学院にてMBA取得。製薬会社のイーライリリー、アマゾンを経て2013年よりリモワのブランドマネージャー、リモワジャパンのジェネラル・マネージャーを歴任し、2018年6月より現職。

Forbes JAPAN 編集部