自家製アイスクリームほど甘いものなどあるだろうか? それは、重要な大義を支援するアイスクリームだ。

タラ・バンワゴナーが創業したコーン・アペティート(Cone Appétit)は、「存在意義のあるアイスクリーム」だ。同社の月間売り上げの15%は、性労働者として売られた女性や少女たちを解放するため取り組みを行う国際非営利団体、エクソダス・クライ(Exodus Cry)に寄付される。

アイスクリームと、性目的の人身売買撲滅のような大義を結びつけることは珍しいことに思えるかもしれない。しかし、手作りアイスクリーム市場が拡大し、アンプル・ヒルズ・クリーマリー(Ample Hills Creamery)やスリー・ツインズ(Three Twins)のような小ロットのスクープアイス店の人気が続くにつれ、消費者は高品質なアイスクリームや創造的なフレーバー以上のものを求めている。

ミシガン州グランドラピッズを拠点とするアイスクリーム企業、コーン・アペティートは、アイスクリームと社会・政治問題を新たな切り口で結びつける企業だ。きっかけは、創業者のバンワグナーが、性奴隷の問題に初めて触れたときの経験にある。

バンワグナーはフォーブスに対し「私は、人身売買のようなものが存在することを全く知らなかった」と語った。「私は少し過保護に育てられたと言えるかもしれない」

バンワグナーは6年前、若い伝道師としてパリの有名な売春地区を訪れ、初めて人身売買の恐ろしさを目にした。彼女はそこで、性奴隷として売られた女性たちに会ったのだ。

「それ以来、このことは私の心に重くのしかかっていていた。この問題に取り組みたいと思っていたが、どのようにして闘えばよいか本当に分からなかった」

それから3年後、バンワゴナーは母親のアイスクリームメーカーを使い、自家製の濃厚なアイスを作る練習を始めた。性目的の人身売買に関する意識を高める熱意と新たに見つけた趣味をつなげたかった彼女は、エクソダス・クライと連絡を取り、パートナーシップを求めた。それ以来、バンワグナーは、性目的の人身売買問題に関する意識向上の場として自身のブランドを活用してきた。

バンワゴナーは、ユニークな味を集めたメニューを作成後、2017年10月にコーン・アペティートを創業。彼女は近々、オンラインショップの開設を目指すとともに、性目的の人身売買の危険にさらされている女性や、そうした状況から逃れた女性を採用し、取り組みへの意識をさらに高めることを考えている。

「私たちのサービス提供方法や他者の愛し方は型にはめられないということを、私はじかにこの目で見ている」とバンワゴナー。「私たちはアイスクリームを使い、人身売買と闘うことができる。アイスクリームはこれ以上良くならないと思ったときでも、それを食べれば世界を救うことができる」

Joanna Fantozzi