不倫はいけないこととわかりつつも、1度だけでも不倫してみたいと思う人も少なくないものです。なかには妻との交渉の上、不倫する権利を得たという人もいます。しかし必ずしも満足する結果を得られるわけではなく……。そこで今回は知人から聞いた「妻に不倫を提案した男の話」をご紹介します。

妻との関係に悩む男

Aさんは妻との関係に悩んでいました。けっして嫌いなわけでも、仲が悪いわけでもないのですが、夫婦関係がマンネリ化していたからです。

そんな状況の中、Aさんはよからぬ欲望を抱いてしまいます。

それは「1度だけでも不倫してみたい」という願望です。

友人からの言葉に……

実はAさんには、不倫をしている友人がいます。その友人から「不倫して人生楽しまないと、損だろ?」と言われたことがありました。

今の妻との関係を考えれば、このまま一生、男として満足はできない……。

友人から言われた言葉で、Aさんはそんなことを考えるようになったのです。

しかし妻のことを嫌いになったわけでも、別れたいわけでもありません。そのため、妻を裏切る行為をすることに抵抗感がありました。

そこで、Aさんはあることを決断したのです。

Aさんの決断とは?

「お互いに1度だけ不倫してみないか?」

Aさんはある日、妻にこんなことを言いました。

Aさんの決断とは、不倫してみたいと思っていることを、妻に正直に話すこと。しかし自分だけが不倫するのは不公平なので、互いにその権利を1回ずつ持とうと提案したのです。

それを聞いた妻は最初は驚いていましたが、徐々に納得していきます。そして最終的には……。

「わかった。それでいいよ」

そう言って、Aさん夫婦はお互いに1度だけ不倫することに合意したのです。

数ヶ月経つと……

夫婦で不倫することに合意してから数ヶ月。Aさんはアプリで知り合った女性と1度だけ関係を持ち、心を満たしました。

そして妻も同じく、知り合った男性と不倫関係にあった様子。しかし状況が変わります。

「嘘だろ……」

ある日家に帰ったAさんは、リビングでそう嘆いていました。

テーブルの上に、「さようなら」と書かれた紙、結婚指輪、そして離婚届が置かれていたからです。

1度だけ不倫をするという約束。しかし妻はその約束を守れませんでした。

なぜなら、不倫相手に本気になってしまったから……。

その結果、妻は家を出て行ってしまったのです。

「なんであんなこと言ってしまったんだ……」そうつぶやき後悔するAさん。

しかし今さら後悔しても遅く、その後は正式に妻と離婚することになり、今は1人で寂しく暮らしているそうです。

不倫したいという願望を叶えた結果、もっと大切なものを失ってしまったということですよね。やはり不倫などするものではありません。

ltnコラムニスト:ふくろうクジラ