最近病院や調剤薬局で暴れたりクレームをつけたりする患者さん、いわゆるモンスターペイシェントが増えているそうです。
今回は調剤薬局でそんなモンスターペイシェントに遭遇したNさんのお話です。

待ち時間が長いと…

調剤薬局で事務のパートをしているNさんは、その日は受付で患者さんから処方箋を受け取る仕事を担当していました。

Nさんの勤める調剤薬局は近隣の内科と整形外科、眼科の処方箋を持ってくる人が多く、なかでも名医で有名な眼科から来る患者さんはかなりの数。

混んでいるうえに検査もあるせいで、眼科の患者さんは病院ですでに長時間待たされており、目薬を貰いに調剤薬局に来る頃にはへとへとに疲れていたり、イライラとご機嫌が悪かったりする人も多いそうです。

「ちょっと、私の薬まだなの!?目薬なんだから袋に入れるだけだし、早く用意できるでしょ!?」
受付にいるNさんに、1人の患者さんが詰め寄りました。

順番に渡しているのに

「すみません、順番にご用意しているのでもうしばらくお待ちください」
そう言ってなだめるNさん。運悪くその日は近くの内科にかかっていた患者さんも多かったため、待合室の椅子に座れず、立って待っている患者さんもいるほどでした。

「しばらくってどれくらいよ!こんな菌がウヨウヨいそうなとこに長時間いたくないんだけど!!!私がなんか病気になったら責任取れんの!?」
なおも食い下がる患者さん。待合のカウンターをバンバン叩きながら騒いでいたそうです。
「患者さんによってお渡しにかかる時間が違いますので、はっきりとは…」
「だから私の目薬を先に用意してくれたらいいでしょ!?すぐ終わるんだから!」
「順番がありますので…」

薬剤師が一喝!

「ちょっと、何揉めてるの?」
受付で大きな声がしたことに驚いたのか、調剤室から一番年配の女性の薬剤師さんが出てきました。
「あんた、早く用意しなさいよ!こっちはもう随分待ってんのよ!」
「順番に用意してますよ」
「私を先にしてよ!」
「・・・・・・」
なおも騒ぎ続けるモンスターペイシェントの前に、薬剤師さんがすっと歩み寄りました。

「あのね、ここは具合が悪い人が来るところなの。頭痛い人もお腹痛い人もみんな黙って順番待ってるの。そんなに騒げるほど元気なら、他の薬局に行って頂いてもいいんですよ。どこの薬局でもお薬貰えるんだから。処方箋お返ししましょうか?」
スパッと言い放つ薬剤師さん。いつもニコニコしていて穏やかな人なので、余計に怖かったそうです。
「…とにかく早くしてよね!」
反論できず、モンスターペイシェントはそう言い残してやっとカウンターから離れてくれたとのこと。

病院や調剤薬局など、医療機関は具合が悪い人が来ていることが多いですよね。そんな場所で騒ぎを起こされたら、スタッフの手を止めてしまうことになって余計に待ち時間が長くなってしまいます。

このコロナ禍でハードな業務をこなしている医療従事者に感謝こそすれ、クレームをつけるのはやめて欲しいものです。

ftnコラムニスト:緑子