ラグビーW杯で快進撃を続ける日本代表のPR中島イシレリ(30)=神戸製鋼=は、2015年にトンガから日本に国籍を変更。日本人の妻の姓である「中島」に名を変えた。

 ここまでの3試合はいずれも後半からの途中出場。激しさと繊細さが同居する最前線のクオリティーを落とすことなく、役割をこなしてきた。

 もともとはスクラムの最後尾のナンバー8だったが、1月に高校時代以来となるプロップに転向。そのまま1年足らずで代表の座をつかみ、守備の要を担う姿は、チームメートからも「スペシャルなプレーヤーでハードワーカー」と絶賛されている。

 中島がファンから愛されるのは、そうした献身や技術の確かさだけではない。ファンへの“神対応”、会見で見せるちゃめっ気あふれる一面も人気の理由だ。

 自身のインスタグラムをフォローしてくれたファンには、できる限りフォローバックを心がけている。フォロワー数約1万3000人に対し、フォロー数も3分の1に当たる約4500。ちなみにチームメートのWTB福岡堅樹(27)=パナソニック=はフォロワー3万3000に対しフォロー数150。PR稲垣啓太(29)=同=にしても他の著名人と同じくフォローバックの比率は1%に満たない。

 ここまで丁寧にフォローを返すのは「みんな、代表からフォローされるとうれしいでしょ」とファン心理を思いやっているからだ。W杯期間は特に過密スケジュールだが「(画面を)スライドして押すだけだから」と負担には感じていない。

 身長186センチ、体重120キロと巨漢の中島が、最近はひげまで金色に染めた姿でさらに存在感を増している。

 金髪のワケを「大学が流経(大)だから、感謝の気持ち」と説明。母校の流経大ラグビー部のチームカラーにちなんだという。

 家族への感謝の思いも尽きない。妻はマネジメント面でも中島をサポート。「奥さんもめちゃ大変。スポンサー付けたり、マネジメントとかも全部やってくれる」。

 妻をねぎらいつつも冗談交じりに「W杯終わったら、どこかにひとりで行ってリラックスして」と突き放すと、「『分かりました』と言われました。冗談だったのに…」と真に受けられ苦笑い。

 インパクト十分の金髪には、ネット上では「ダウンタウンの松本人志に似ている」と思わぬ反響も。似せるつもりはなかったが、「もともと、松ちゃん好き」と喜んでいる。実は松本が出演するバラエティー番組「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)から出演オファーを受け、「『わかりました』って感じですね」。大会後に豪華ツーショットがお茶の間で見られそう。

 “W杯ブーム”は大会が終われば去るだろうが、中島のような選手がいれば、ラグビーに興味を持ち続けるファンも残るはずだ。(内藤怜央)