■男子ゴルフ メジャー最終戦「全米プロ選手権」第2日(11日、米ノースカロライナ州クウェイルホローC=7600ヤード、パー71)

 首位から3打差の15位から出た松山英樹(25)が、12番からの4連続バーディーを含む7バーディー、ノーボギーの猛チャージをかけ、通算8アンダーで一気に暫定首位タイに浮上した。距離が長く難しいコースで松山のゴルフは目を見張るすごさ。優勝候補のジョーダン・スピース(24)=米国、ロリー・マキロイ(28)=英国=らが苦戦しており、松山にはメジャー初優勝の絶好のチャンスが巡ってきた。2日目は雷雨で一時中断。日没サスペンデッドとなった。

 出だしはショットがぶれた。1番はティーショットを左に大きく曲げてラフに入れ、第2打もグリーンに届かなかったが、アプローチを1・2メートルにつけてパー。

 2番も第2打が左ラフ。それでも15メートルをツーパットでしのいでパー。ショットが悪いものの4番までをパーでしのぎ、5番でこの日の初バーディーが来た。

 フェアウエーからの第2打がこの日初めてといっていいナイスショットでピン2・5メートル。初日、3番から3連続ボギーを叩いたことを考えると、上出来だ。

 イーグルも狙える7番(パー5)はティーショットが左のバンカー。果敢にグリーンを狙った第2打は左のラフ。ボールが沈み、難しいアプローチが残ったがこれをピン2メートルにつけるスーパーアプローチでバーディーを奪った。

 9番では第2打をグリーン奥のラフに入れ、アプローチがピンを7メートルもオーバーする大ピンチを迎えたが、これを見事に沈めて通算3アンダーで折り返した。

 12番からは4連続バーディー。12番で4メートルを沈め、13番(パー3)ではピン1・5メートルにつけるスーパーショットを放った。1オン可能な14番(パー4)では頭脳的なプレーをみせた。ドライバーを抜かず、アイアンで刻んだのだ。12、13番の連続バーディーで誘惑にかられてもおかしくない状態だったが、キャディーと慎重に言葉を交わしたあと、無理を避けた。それでも第2打をピン2メートルにつけ3連続バーディーとした。

 15番(パー5)ではティーショットを左に大きく曲げたが、木に当たって前に出るラッキーもあった。ここで雷雨の「ホーン」が鳴り中断。

 この中断が流れをどう左右するか、注目されたが、15番もバーディーとして、最後の難しい3ホール(グリーンマイル)でも17番でバーディーを奪って首位に並んだ。

 ショットが悪くてもアプローチとパットでしのぎ、無理なギャンブルを避ける松山のゴルフは一段と進化した印象。

 松山のパッティングを支えているのは前週ブリヂストン招待を勝った時と同じテーラーメイドのマレット型。「ギリギリまで迷ってました」というが、選択は間違っていなかったようだ。

 2日目トップに立ったのはケビン・キズナー(33)=米国。4アンダーで回り通算8アンダー。7番ではグリーン外からの15メートルをパターで沈めイーグルを奪った。