巨人・山口俊投手(30)が6日、FA移籍後初の契約更改。謎めいた今季年俸が改めてクローズアップされた。

 「想像にお任せします」

 契約交渉の結果を問われた右腕は歯切れが悪かった。

 昨オフに横浜DeNAからFA宣言した山口俊を巨人が獲得した当初、契約は3年総額7億円とされた。だが争奪戦を展開した中日が5年総額10億円超を提示したことから、「安すぎる」との疑念があったのも確かだ。「単年ベースで年俸約2億3000万円という金額は、菅野の今季年俸2億8000万円を意識したもの」と球界関係者はみていた。外様がいきなりエースを超えるのは差し障るというわけだ。一方で早くから、単年ベース3億円を超える「3年総額10億円」との異説も流布していた。

 FA移籍1年目の年俸は前年の据え置きが原則。山口俊も今季年俸8000万円と推定されたが、思わぬ形で誤差が発覚した。7月に飲酒暴力トラブルを起こし、警視庁に傷害と器物損壊の疑いで書類送検された。出場停止処分とともに科された制裁金は計1億円超で、推定年俸を上回ったのだ。

 球団側は改めて、FA規約第7条に基づき、前年の年俸で据え置かない「特別な事情」をコミッショナーに申請していたと説明。不祥事を受けて条件は見直され契約年数は1年短縮されたが、来季年俸は現状維持の3億円超とみられる。山口俊は「野球選手である前に一社会人として、自分を見つめ直してやりたい。父親として、子供にマウンドで投げる姿を見せたい」とみそぎの決意表明。来季こそ破格の高給に見合った働きが求められる。