平昌五輪が始まった。ついつい見ちゃう。で、「頑張れニッポン!」なんて叫ぶ。愛国心というか、ナショナリズムが頭をもたげてくる。“日の丸”の魔力ですね。

 そんな日本選手に今大会では心強い味方がついた。『G−Road−Station』なるスペース。某食品メーカーの協力によってできた“日本食の館”である。

 炊き込みご飯、だしの効いた鍋など和食メニューがてんこ盛りだという。2016年のリオ五輪以来2度目の出店で、冬季は初。やっぱ、どこに行っても日本人には日本食が“力の源”になるものですよね。

 04年アテネ五輪野球チーム、通称“長嶋ジャパン”はすごかった。

 「日本人のパワーの源はお米。日本食で力を出す。最高のものを用意させますよ」。チームを率いた長嶋茂雄監督(五輪前に病に倒れ中畑清コーチが監督代行)の提案で、厳選した一流食材を日本から現地のホテルへ運んだ。さらに都内にあるミシュラン常連店で長嶋さんが行きつけの日本料理店のシェフを同行させたのである。

 「パーフェクトな食事だったね」とは中畑代行監督。残念ながら野球は銅メダルに終わったが、ミスター流の“日本食パワー”は他に波及。谷亮子さんら柔道勢は野球の代表が宿泊するホテルに足しげく通い、本格的日本食に舌鼓を打った。おかげで?8個の金メダル(日本勢全体では金メダル16個)を獲得。谷さんの「ハンパなくおいしかった」という言葉を残していた記憶がある。

 “日本食の奇跡”はまだあった。06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、炊き出しが世界一の礎だった。監督だった王貞治さん(現ソフトバンクホークス球団会長)の述懐がある。

 「アメリカの食事は脂っこいものばかりで、みんな参っていたんだ。でも決勝ラウンドに進んだとき、イチローが知り合いにお願いして、炊き出しをしてもらったんだ。するとみんな復活してね。ホテルのステーキより、おにぎりが何倍も力になったんだよ」

 ナルホド…。平昌でも日本食の奇跡を信じたくなりますよね。

 余談だが、1988年ソウル五輪で拙稿は約1カ月現地にいた。韓国料理は好きだが、連日となると…。日本食はカップ麺にサバの缶詰などわずか。おかげで体重は8キロもダウン。へろへろ状態でした。エッ? 良からぬ場所で遊びすぎた!? ギクッ、ああ、そんな昔のことは忘れたな〜〜。

 とにかく頑張れニッポン!!(産経新聞特別記者・清水満)