ア・リーグ地区シリーズで宿敵レッドソックスに敗れ、早々と世界一奪回の夢が消えたヤンキース。米メディアは就任1年目のアーロン・ブーン監督(45)の継投ミスに強烈なブーイングを浴びせている。

 CBSテレビは「ブーン、またも炎上」「先発を引っ張り過ぎ。失敗から学ばない男」と辛辣。

 問題は第4戦の3回。先発の左腕CCサバシアが先頭のベニンテンディに死球を与えたあとだ。

 「ここからレッドソックスは5人右打者が続く。ヤンキースにはロバートソン、ベタンセス、ブリトン、チャップマンら強力なブルペン陣がそろっており、ブーン監督も試合前は、彼らを使うと明言していた。ところがブーン監督はサバシアを続投させ、3点を失った。監督の仕事は、チームを成功に導くと考えられるベストの位置に置くこと。右打者相手に右投手を投げさせないのは考えられない」

 この3点が響き、ヤンキースは終盤の追い上げも届かなかった。

 第3戦はエース右腕セベリーノが序盤から失点し、4回には連打と四球で無死満塁の大ピンチを招き降板したが、これも「手を打つのが遅すぎた」と批判された。

 ニューヨーク・ポスト紙は「セベリーノ、サバシアと2日連続続いた先発の不調にも、ブーン監督は面食らうような決断しかできなかった」と追い打ちをかけた。

 ブーン監督は松井秀喜氏のヤンキース1年目の2003年、レッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズで劇的なサヨナラ本塁打を放った英雄。ブライアン・キャッシマンGMが望んだ、若手とスムーズにコミュニケーションを取れる若くて新鮮な監督だった。ただ監督、コーチ、フロント経験が全くなく、米メディアは開幕前から「リスクが高すぎる」「ギャンブルだ」と懸念していた。

 対照的に、レッドソックスは就任1年目のコーラ監督の選手起用がさえた。ニューヨーク・ポスト紙は「レッドソックスはわれわれよりいいチームだった」と脱帽。ニューヨークの記者たちは、このままでは来年もレッドソックスを上回れないという絶望感に打ちひしがれている。