2024年1月14日、東京・両国国技館で始まった大相撲初場所は、横綱・照ノ富士の優勝で千秋楽を終えた。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。

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前回「照ノ富士の9回目の優勝か、琴ノ若の初優勝か、二人の運命を握るのは綱とり危機の霧島と勝ち越しをかけた翔猿」はこちら

横綱への道は厳しい

大相撲初場所の千秋楽は、3場所休場して復活をかける横綱・照ノ富士と初優勝と大関昇進をねらう関脇・琴ノ若の2敗同士の優勝決定戦となり、照ノ富士が寄り切りで勝ち、4場所ぶり9回目の優勝を果たした。

照ノ富士は、優勝の賜杯を手にした後の土俵下のインタビューで、「心だけ折れないように日々頑張ってきた」と話していた。

照ノ富士の所属する伊勢ヶ濱部屋では、十両10枚目・尊富士(たけるふじ)も優勝している。

照ノ富士は本割では、綱とりをかけていた大関・霧島に技も力も発揮させなかった。決まり手は寄り切りだが、霧島の体を一瞬吊り上げ、その後、左手だけで土俵下にぶん投げた。「横綱はまだ早い」と示すかのような相撲。霧島は4敗となり、横綱への道は厳しい。

琴ノ若は13日目に照ノ富士に負けた。霧島も琴ノ若も照ノ富士にこれまで勝ったことがなく、今場所も負けたので、照ノ富士の壁は分厚くて高いのだ。