ストレスや便秘などが続くと、お腹は硬くなってしまいます。マッサージと体操をすることで柔らかくし、腸の動きを活性化。心地よい刺激で、お腹を快適に整えましょう。専門家の小野咲さんに教えてもらいました。(構成=村瀬素子 イラスト=青山京子 撮影=本社写真部)

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ぽっこりお腹を整えて

便秘がち、おならが臭い、便の色が黒い、お腹が張る……といった悩みは、年齢を重ねるにつれて増えていきます。これらの症状が出るのは、腸内環境が悪い証拠。老廃物がたまって悪玉菌が増え、腸内が汚れているのです。

※【体操】「便の詰まりをほぐす体操」はこちら

腸には、胃から続く全長6〜7メートルの小腸と、その周りを囲む大腸があります。小腸は固定されておらず、浮いたような状態でお腹に収まっていますが、女性は出産や加齢の影響で小腸の位置が下がっている人が多い。下腹がぽっこり出ている、おへその形が横長、という人はその可能性大。腸が下がると働きが鈍くなるため腸内環境が悪化し、便秘などを起こしやすくなるのです。

私の提唱するストレッチでは、腸を本来の位置でキープできるように、腸を支える腸腰筋(ちょうようきん)(腸骨筋と大腰筋)、腸を保護する横隔膜や腹横筋、骨盤底筋群などのインナーマッスルを鍛えます。

腰まわりの筋肉を刺激することによって腸の働きも活性化。さらに “腸もみ”を組み合わせることで、たまった便の排出を促す効果が高まります。老廃物が排出され、腸の働きが正常化するということは、下痢にも有効です。

ここでは、どなたでも簡単に取り組める基本ストレッチを紹介します。行う時間帯は、入浴後から就寝までのリラックスタイムがベスト。加えて、朝食前に行うと腸が動いて排便を促す効果があります。最低1日に1回、日課にして続けてみてください。

呼吸やストレッチを行うとき、骨格の位置を確認して手をあてる

右の腸骨下「上行結腸の下部」、左の肋骨下「横行結腸の終わり」、便がたまりやすい2ポイントを刺激すると便通改善に効果的。出そうで出ないときは大腸の最終関門「S状結腸」を刺激