お気に入りの服は身につける回数が多いため、ダメージが出てしまいがち。繕(つくろ)いの魅力を発信しているミスミノリコさんは、「自分で修復することで、より愛着が増しますよ」と話します

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工夫することを楽しんで

手作りや修理が好きな両親、洋裁が得意な叔母の影響もあり、私は小さい頃からリメイクすることが大好き。使わなくなったビーズのネックレスをばらして、イヤリングとブレスレットを作ってみるなど、壊れたから、飽きたからとすぐに捨てるのではなく、「とりあえず手を加えてみよう」と、工夫することを楽しんできました。

穴が開いたり、破れてしまったりした服を糸や布、羊毛などを使って修復する繕いも、工夫のひとつです。私が繕う時に大切にしているのは、「前よりもっと愛おしく思えるように修復する」ということ。

お気に入りの服に醤油のシミがついても、ポケットに穴が開いても、引っかき傷ができても、繕う方法を知っていれば、より丈夫にできるだけでなく、自分だけの特別な一枚になり、愛着が生まれます。

以前行った繕いのワークショップに、葉と茎の柄がステッチされた水色の薄手のワンピースを持ってきた方がいました。小さな穴が何ヵ所も開いてしまっていたので、黄色の羊毛を使ってニードルパンチで繕う方法を提案したところ、ワンピースにミモザの花が咲いたようになって……。

このようにひと手間加えることで、補修だけでなく、違うデザインに生まれ変わらせることができるのも繕いの魅力です。