わきの下とおでこが乾いていたら要注意

では脱水症に気づくにはどうすればよいか。先ほどご説明した諸症状のほか、ぼーっとして集中力がない、食欲の低下、手に力が入らず、いつも使っているコップが持てない、37度くらいの微熱がある……なども脱水症のサインです。

体重の減少も、脱水に気づく重要なポイント。1週間以内に4%以上の体重減少が認められたら、医師は脱水症を疑います。体重が50kgの人なら、よほど過激なダイエットでもしない限り、週に2kgも減ることはありません。サウナで汗をかくと一時的に体重は減りますが、せいぜい1〜2%程度。それも、水分補給をすればすぐに戻ります。いつも通りの生活で4%も減ったら、異常の証です。

汗をかいているかどうかもチェックしてみましょう。汗をかく機能は加齢とともに低下。人は最終的に、わきの下とおでこしか汗をかかなくなります。暑い夏にわきの下とおでこが乾いていたら、それだけで脱水を疑ったほうがいいでしょう。

また、朝起きて持病の腰痛やひざ痛が悪化していたら、これも脱水が影響している可能性があります。脱水状態になると全身の血流が減りますが、人間の体は、痛みを感じる脳の中枢の血流だけは最後まで残るようにできています。そのため、痛みの感覚が過敏になるのです。

グルコサミンを飲むより1杯の水を飲むほうが、痛みに対して効果的なことも(笑)。ちょっと触れただけで痛がったら、脱水症を疑ってみてもいいかもしれません。

脱水状態がひどい場合、まずは経口補水液を飲むのが理想的です。経口補水液には塩などの電解質が特定の配合で含まれており、点滴と同じ速度で体に入っていきます。身近になければ、水やスポーツドリンクでもいいでしょう。

自力で水が飲めない状態なら、医療機関で点滴をする必要があります。意識がはっきりしない、うわごとを言いだした、というときはすぐに救急車を呼びましょう。