練習中の水分補給禁止など、理不尽と言える常識もあった時代に比べ、ずいぶん改善されたイメージのある部活動。しかし、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた立役者の一人でフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「部活動のトレーニングの中には危険なものが残っている上、意味のあるケアも不足している」と言います。特に、試合に負けた後の対応については改善の余地があるそうで――

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負けた試合後こそ成長のチャンス

Q 試合に負けてしまった。次に勝つためにはどうすればいい?

A 練習内容を見直す

B 朝練を追加するなどして練習量を増やす

正解はA 練習量を増やせば強くなるわけではありません

試合で負ける、トーナメントなどで目標としていたところまで勝ち残れなかったというのはとても悔しい経験です。多くの選手、チームは、次こそは勝ちたい、次こそは目標を達成したいと思うもの。

そして次に向けて、原因と対策を考えたとき、知識がないと「練習量が足りなかったから増やそう」という答えになりがちです。

勝つために思いついた戦略が「朝練を導入しよう」「休みを減らそう」「1回の練習時間を長くしよう」といったものだったら注意が必要です。

何かを変えたい、何とかしたいという気持ちはわかりますが、単純に練習時間を増やせば強くなるのかというと、決してそんなことはありません。