時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは80代の女性からのお便り。腰骨を損傷して入院生活を送っていた時、医療従事者の優しさに触れ、悟ったことがあるそうで――。

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看護師志望者に拍手!

新聞でうれしいニュースを読んだ。東日本大震災の津波で両親と妹を失い、この春、中学を卒業した生徒が、高校の看護科に進学するという。コロナの閉塞感に続き、ロシアのウクライナ侵攻と何かと暗いご時世だが、この若者の決意に救われる思いだ。

というのも、私自身が昨年、入院生活を送っていたからだ。腰骨を損傷して即入院。寝返りもできないほどの痛みで気も塞いだ。折からのコロナ禍で面会禁止。2人の子は自立、夫も亡くなって一人暮らしには慣れていたが、心細く寂しかった。

そんななか、看護師さんたちの姿に癒やされ、救われた。人の命のために、ドクターをはじめ介護士、事務の方までワンチームとなって日々努力なさっている。浅はかにも「病院は病気怪我を治すところ」としか思っていなかったが、「生きる意欲を与えてくれるところ」だと悟った。