コロナ禍以降、不安やストレス、運動不足などもあって、不眠で悩む人が増加したと言われます。一方、睡眠はその日の体調やメンタルなど、きわめて個人的なものにも左右されるため、一般的な「睡眠術」「睡眠法」ではなかなか対応できないと主張するのが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生と上級睡眠健康指導士の三輪田理恵さんです。今回、特に「睡眠の環境が大きく変わる」という季節や天気による影響と、その対策を教えていただきました。

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「体内時計」にはいくつかの周期がある

体内時計は「1日のリズム」をコントロールしている、と考えている人がほとんどかもしれません。しかし実際には、体内時計はさまざまなリズムをコントロールしています。

たとえば植物であれば、春に花を咲かせて、冬には枯れます。また、渡り鳥は季節によって移動しますし、クマは冬になると冬眠します。このように、数か月以上の周期を刻む体内時計もあるのです。

体内時計に関しては、まだ研究段階のことも多いそうですが、女性の月経やホルモンの周期は「1か月のリズム」といえるでしょう。

そして、日本には四季がありますが、これに対応するのが「1年のリズム」です。