専門家が独自の目線で選ぶ「時代を表すキーワード」。今回は、マーケティングライターの牛窪恵さんが、「宅トレ」について解説します。

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部屋の中が、スポーツジムに早変わり

巣ごもりの結果、運動不足を気にする人も多いだろう。筑波大学大学院がタニタと合同で、ある企業の社員約100人に「1日の歩数」を調査したところ、出社せずテレワークに切り替えた社員は、新型肺炎の影響が出る前に比べ、歩数が平均3割減っていたという。

こうしたなか、人気を呼んでいるのが「宅トレ」、すなわち自宅でのトレーニングだ。有名アスリートやスポーツジムなどは、健康維持に役立つ簡単な宅トレ動画をネット上に次々とアップ。とくに話題を集めているのが、2005年の発売以来、日本で約150万部の大ヒットを記録した『ビリーズブートキャンプ』(当時はDVD)の改定版動画だろう。

私も当時、“ビリー隊長”の指導にハマった。少し疲れてきたなと思うと、画面の向こうから「声を出さないか!」「疲れても続けろ!」などとゲキが飛ぶ。激しい有酸素運動なので運動不足の私にはこたえたが、「隊長についていけば、きっと痩せられる!」と期待も膨らんだ。7日間の短期減量プログラムを真剣に続けた結果、4キロ以上痩せた経験がある。

今年4月、ビリー隊長の新作動画(『令和版ビリーズブートキャンプ』)の配信がスタート。配信元は、トレーニング動画の配信で知られる「LEANBODY」だ。旧作で55分だった1回分が30分に短縮され、より気軽に楽しめる。

ビリー隊長はすでに64歳だが、以前よりもパワーアップしているとのこと。同社によると、配信を発表した3月は、新規会員数が前月の約3倍に増えたという。

再び挑戦してみたいが、私も年を重ねてしまった。さて隊長についていけるだろうか。