2019年のゴールデンウイーク(GW)は、皇太子さまが新天皇に即位されることに伴い異例の10連休となる。旅行業界は活況を呈し、福井県内代理店でもヨーロッパ周遊など遠方を訪れるツアーが特に人気で既にキャンセル待ちが相次いでいる。

 GWの海外ツアー販売状況について、JTBの広報担当者は「非常に好調だ」と息を弾ませる。同社福井店は昨年同期比約2・5倍の売れ行きで、イタリア、フランス、スペインといった欧州を巡る添乗員付きツアーやハワイ旅行などはほとんどのツアーが完売。例年にない規模の連休とあって「遠いところに行きたいと考える人が多い」という。

 商品の完売は、国会で特別法が成立する前の昨夏から相次いだ。報道などで10連休が話題になっていたためで、例年のGWのように有給休暇などを組み合わせる必要がないとして早めに動いた人が多かった。国内旅行商戦は始まったばかりだが、遠方の沖縄や北海道は出足が早いという。

 GWの海外旅行をこれから検討する場合は、台湾や韓国などアジア方面が狙い目。広報担当者は「普段行くのは難しい遠方を目指したり、旅行と帰省を組み合わせたり、10連休は多様な楽しみ方ができる。ツアーの空き状況は刻々と変わるので、早めに相談いただけたら」と話していた。

 県内観光地の反応はさまざまで、県立恐竜博物館(勝山市)は例年のGWより来館者が増えると予想。担当者は「発掘体験ができる『野外恐竜博物館』も再開するので連日のにぎわいに期待したい」。あわら温泉(あわら市)の各旅館は例年は予約で満室となるが、芦原温泉旅館協同組合は「連休が長いので、今回は海外へ行こうと考える人も少なくないのでは」と海外人気の影響を危ぐしている。