1月の福井県内は、強い寒気が長続きせず、各地で平年に比べ極端に雪が少なかった。福井市は37年ぶりの大雪に見舞われた昨冬、市内全域で行う一斉除雪を21回実施したが、今冬は1月末時点でゼロ。昨冬は巨額の除雪経費がかかり20年ぶりの赤字決算の引き金になっただけに、市の担当課はひとまず胸をなで下ろしている。しかし例年、冬将軍は2月上旬に襲来する傾向にあり、“節分寒波”を警戒している。

 昨冬は一斉除雪に加え、積雪に応じて市内各ブロックで行う部分除雪を44回実施。最終的な除雪対策費は、例年の7倍超となる約50億円に膨らみ、2017年度一般会計決算が赤字となった。

 本年度の除雪対策費は、当初予算で約4億1500万円を計上。例年の約6億5千万円に比べ少ないが、事業費縮減や職員給与削減などで財源を捻出することで、平年並みの降雪なら対応できると説明してきた。昨冬は1月末現在で一斉除雪6回、部分除雪33回だったが、今冬は部分除雪4回のみ。例年と比べても低い水準で推移し、5年ぶりに一斉除雪を行わずに済む可能性も出てきた。

 市道路課は「降雪が少ない分、経費も少なくなりありがたい」としながらも、「毎年2月上旬に最低気温が氷点下となり雪が降りやすくなる節分が“のど元”。この時期を過ぎてしまえば、ひどい降雪は少ない」と、気象状況を注視している。

 今冬は▽除雪体制の一新▽除雪車に衛星利用測位システム(GPS)設置▽ホームページなどで除雪状況発信−など対策を強化してきた。少雪のため効果を把握する機会には恵まれないが「降雪は市民生活にも影響する。やはり降らない方がいい」としている。