神経発達症の診断は発達検査だけではできません。複数の場からの情報が必要不可欠です。学校や保育園、家庭、外来やリハビリでの様子から発達特性を把握します。

 診断で重要視することは、その人が生活するコミュニティーで障害が生じているかです。発達特性を持っていても、集団の場で障害なく過ごせている場合は診断をつけられません。

■どのような流れで受診?

 乳幼児健診や子育て支援センターで保健師や保育カウンセラーと相談ができます。そこから病院の発達外来などに紹介してもらうとスムーズです。最近では保育所や学校からの直接紹介も増えています。

 県小児科医会では、一般小児科医や学校医対象にこどもの心診療医講習を開いており、かかりつけ医での相談も可能です。

 小学生以上、特に思春期以降に受診の際は、本人にその目的をはっきり伝え、本人・家族が納得のうえ、来てもらうことが大切です。周りの友達や大人ではなく、本人がどう困っているかの目線が大事です。

 本人の困り感がない場合は、親や先生方が心配をしていることを伝え、話し合ってください。どうしても本人が受診に前向きでないときは、親のみの相談で今後の方針を考えていきましょう。スクールカウンセリングや児童発達支援センターの利用も選択肢の一つです。

■学校現場はチームで対応

 学校では、支援学級・通級は昔よりも垣根が低くなっており、児童・生徒の特性に合わせた学習支援の場が考えられています。地域差はありますが、教職員全体で学びの場の対応をしています。支援学級にいくと、普通学級に戻れない、高校に進学ができないことはありません。

 担任1人だけではなく、スクールカウンセリングや放課後デイサービスの利用、児童発達支援センターの訪問支援などで、外部の意見も取り入れ、チームで対応する時代となっています。悩まず、孤立せず、オープンに問題を共有していきましょう!(福井県小児科医会・原慶和)