自民党福井市支部の幹事長ら幹部役員を務める市議4人が22日、支部長の稲田朋美衆院議員=福井1区=に対し、先の福井県連会長選の手続きに問題はなかったとして、県連に仕切り直しを求めた文書を撤回しない限り離党すると連名で申し入れた。「同僚の自民市議らから一任を取り付けた」としており、稲田氏の対応次第で大量離党につながる可能性がある。国会議員や地方議員が対立する混迷した状況に、党員からは「話し合いをして早く正常化してほしい」との声も聞かれる。

 申し入れたのは福井市支部幹事長の見谷喜代三氏と副幹事長の青木幹雄氏、副支部長の野嶋祐記氏、今村辰和氏の4人。市議会の保守系会派は二つあり、見谷氏と今村氏は一真会(11人)、野嶋氏と青木氏は志政会(9人)に所属している。県連によると無所属の1人を含む21人のうち19人が自民党籍を持っている。

 22日午後2時15分ごろ、見谷氏と青木氏が福井県繊協ビル(福井市)に姿を見せた。そのまま6階に上がり、稲田氏の事務所に申し入れ書を提出した。両氏は福井新聞の取材に対し、前参院議長の山崎正昭氏は、選挙をしないことを前提にした県連総務会の機関決定を経て定期大会で正式に会長として選出されたと強調した。「手続きに瑕疵がないのに、稲田氏は大会翌日の18日に福井市支部の緊急役員会を開き、ほとんど賛同が得られないまま、会長選の仕切り直しを県連に申し入れた」と批判した。

 「仕切り直しを求めた申し入れ書には役員会の総意と書いてあり、支持者からの問い合わせが殺到している。非常に迷惑」とし、「手続きに瑕疵があるのは稲田氏の方。撤回しないなら離党する。他の自民市議から一任を取り付けている」と述べた。

 福井新聞の取材に対し稲田氏は「とことん争うとか、ごねているとかではなく、筋を通したかっただけ。今、申し入れしないと後々良くないと思った」と説明。「真意が伝わっていないのであれば、申し入れの経緯や今後のことを市議会の皆さんに伝える場を設け、しっかり話をしたい」と語った。