若者の結婚を応援する福井県民の輪が広がっている。お見合いなどをサポートするボランティア「地域の縁結びさん」と、独身従業員の出会いを橋渡しする「ふくい結婚応援企業」、カップルに特典を提供する「ハッピー・デート協賛店」の登録数がそれぞれ200の大台を超え、福井県の結婚応援事業が後押しした2016年度の成婚数は過去最高の101組になった。福井県は「若者の出会いと結婚を応援する機運を社会全体でさらに盛り上げていきたい」としている。

 地域の縁結びさんは、結婚適齢期の男女に接する機会が多い理美容師やブライダル関係者、茶華道教室講師らを対象に10年6月に募集を開始した。登録数は昨年度末時点で207人に上る。知り合いの独身男女に県の結婚支援事業や婚活イベント、セミナーを紹介したり、お見合いの橋渡しをしたりしている。

 この職場版といえるのが、結婚応援企業の取り組みだ。15年7月に募集を始め、企業・団体の登録数は昨年度末時点で204社に達した。それぞれの結婚応援企業には従業員の「職場の縁結びさん」が配置され、後輩らの出会いの場づくりに奮闘している。

 登録企業・団体を越え、職場の縁結びさん同士のつながりを深めてもらおうと、県は情報交換の場を兼ねた研修会を年に数回開催している。グループ討議で生まれた企画のアイデアを生かし、武生製麺(越前市)は昨年11月、新そばの時期にそば打ち体験を組み合わせた婚活イベントを開いた。男女18人が参加し、カップル4組が誕生した。営業部に所属する職場の縁結びさん、三宅中さん(28)は「今後も県とタイアップして肩ひじ張らない楽しい企画を考えていきたい」と意気込む。

 地域や職場の縁結びさんの橋渡しで誕生したカップルが、レストランや喫茶店などで楽しく過ごせるのが「ハッピー・デート協賛店」の取り組み。恋人同士や夫婦がスマートフォン専用アプリ「ハッピー・デートふくい」の画面を協賛店で提示すると、食事代の割引やワンドリンクサービスなどさまざまな特典が受けられる。16年6月に募集を始め、登録数は昨年度末時点で202店舗となっている。

 これら多方面の取り組みに加え、県が県婦人福祉協議会に委託している結婚相談員による地道な活動が実を結び、県の結婚応援事業による16年度の成婚数は15年度を27組上回る101組に達した。

 県の13年度調査によると、独身男女の80・8%が「できるだけ早く結婚したい」「いずれは結婚したい」と考えているにもかかわらず、独身の理由について45・9%が「まだ適当な相手に巡り合っていない」と答えた。県女性活躍推進課の松本伸江課長は「結婚を望む若者たちに出会いの場を自ら求めていくことの大切さに気付いてもらえるよう、官民一体で後押ししていきたい」としている。福井県の結婚応援事業に関する問い合わせは同課=電話0776(20)0362。

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 2015年の生涯未婚率の全国平均は、男性23・37%、女性14・06%。女性はトップの東京(19・2%)と最も低い福井(8・66%)で2倍以上あった。、男性は最も高い沖縄(26・2%)と最も低い奈良(18・24%)で8ポイント近くの開きがあった。福井の男性は3番目に低い。