福井県小浜市矢代の矢代海水浴場で27日、タコかご漁を楽しみ、浜辺でたこ焼きを味わうユニークな体験イベントが行われた。県内外から家族連れ20人が参加。船上でかごを引き揚げタコを手づかみにした子どもたちは、うれしそうに歓声を上げていた。

 矢代区では市内のほかの漁村と同様、昨年から一般人の貝類採取を全面禁止にして“密漁目的”の客に依存しない体験型観光に力を入れている。タコかご漁体験は民宿を経営する漁師らでつくる「うまし漁村の会」などが昨年から本格的に実施しているが、今回は県内外への発信力を高めようと同市の第三セクター「まちづくり小浜」と初めて連携。同社の主催企画として京阪神への広報活動を行ったところ、定員20人を大幅に超える申し込みがあり、8月3日にも同様のイベントを行うことになった。

 今回参加したのは京都府や滋賀県、小浜市の親子ら6組。漁船に乗り込んだ参加者は、漁業権を持つ地元漁師の指導の下、事前に仕掛けてあったかごを引き揚げ、タコを手づかみでネットに入れていった。浜辺では取れたてのタコを具材にして、たこ焼きを作ったり、刺し身や炭火焼きにしたりして味わった。タコ漁を目的に父親と参加した阪下航一君(7)=京都市=は「吸盤の力が強くて、つかむのが大変だったけど、自分で取れて楽しかった」と満足そう。家族4人で参加した岡田真弥さん(41)=滋賀県=は「4人分の参加費は1万円超かかったが、漁村ならではの体験ができてよかった」と話していた。

 養殖ワカメの収穫体験なども行っている「うまし漁村の会」の角野高志さん(35)=小浜市=は「子どもたちの笑顔が見られてうれしい。地道な取り組みを続け、リピーターを増やしていきたい」と話していた。